『スター・ウォーズ』新作「キャシアン・アンドー」シーズン2予告編、異例の演出に驚き ─ クレニック長官もほくそ笑む
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)の前日譚ドラマとして、のちに反乱軍の革命に加わるキャシアン・アンドーの物語を描くドラマシリーズ「キャシアン・アンドー」シーズン2から、初となる特報映像が届けられたのだが、これが『スター・ウォーズ』作品としては異例の空気感をまとっている。
舞台は、帝国が支配する暗黒の時代。『ローグ・ワン』で命懸けの任務に立ち向かった名もなき戦士たちの“最後の4年間”の物語を、後に反乱軍の情報将校となるキャシアン・アンドーを主人公に描く。
驚くべきは映像の音楽だ。使用されている楽曲は、シンガー・ソングライターのスティーブ・アールが第 47 回グラミー賞で最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバム賞を初めて受賞したアルバムに収録された楽曲「The Revolution starts now (革命は今はじまる)」。『スター・ウォーズ』に劇伴スコアではなく既存楽曲が用いられるのは非常に珍しいこと。「キャシアン・アンドー」が、いかに型破りなシリーズであるかを物語っているようだ。
主人公は、極秘チーム“ローグ・ワン”で命がけのミッションに挑んだ名もなき戦士たちの一人であり、反乱軍の情報将校として活躍したキャシアン・アンドー。シーズン1では、ただの一市民でしかなかったキャシアンが謎の男ルーセン・レイエルに腕を見込まれ、多額の報酬と引き換えに帝国軍の金庫を襲い成功する。
その行動は、帝国の圧政により自由を失い、苦しい生活を強いられた銀河の各地に潜む反乱分子の人々を勇気づける蜂起として受け止められた。時は帝国圧政の最中、これを帝国が見逃すはずもなく、キャシアンは反乱組織の中心人物と繋がっていると疑われ、帝国保安局ISBの優秀な監査官デドラ・ミーロにその行方を追われるようになる。
その裏で、「ローグ・ワン」でキャシアンに極秘任務を託したモン・モスマはルーセンと手を組み、帝国に対する反乱組織の革命を計画。キャシアンを古くから知るビックスやキャシアンの義母マーヴァも帝国への抵抗を見せていたが、ビックスは帝国に捕まり、マーヴァは死んでしまった。マーヴァの最期の言づてを聞いたキャシアンはなにかを決意し、帝国軍に乗り込みビックスを助け出すのだが……。
シーズン2特報映像には、『ローグ・ワン』に登場した過激派のパルチザン戦士ソウ・ゲレラや、キャシアンの相棒として登場したドロイドのK-2SOらしき姿も。
合わせて公開されたキービジュアルは、恐るべきデス・スターに、キャシアンの姿がフレスコ画のように重ねられた格調高い一枚だ。
(C)2025 Lucasfilm Ltd.
「キャシアン・アンドー」シーズン2は、2025年4月23日(水)よりにて日米同時独占配信開始。