Yahoo! JAPAN

『スター・ウォーズ』は「白人エリート的」フィン役ジョン・ボイエガ苦言 ─ 「僕らがヒーローに触れたり主役になったりすると、やりすぎとか迎合したとか言われる」

THE

『スター・ウォーズ』はあまりにも白人エリート的だ──。続3部作でフィン役を演じたジョン・ボイエガが、ドキュメンタリー作品「 Number One on the Call Sheet: Black Leading Men in Hollywood(原題)」で批判的な意見を述べた。

「言わせて欲しいんだけど、『スター・ウォーズ』はいつだって白人的でエリートな空間にいるような雰囲気があった」と、1992年生まれのボイエガは切り出している。「このシリーズはとても白人的だから、そこに黒人が存在していることに何か意味があるというような」。

『スター・ウォーズ』ファンの中には、「いやいや、ランド・カルリジアンもいたし、サミュエル・L・ジャクソンもいただろう!」と指摘する声もあるとボイエガは述べる。「そういう時にわかるんですよ。まるでクッキー生地の中にクッキーチップが何枚入っているかを言われているようなものです。ただ散らばっているだけだよ!」

さらにボイエガは、ハリウッドにおける黒人俳優やキャラクターの扱いがいかに制限的、もしくは差別的であるかについても吐露。「俺たち(黒人)が親友の役をやるのは良いらしい。でも、いざヒーロー役に触れたり、主役になったり、先駆者になったりすると、“ちょっとやりすぎだろ!迎合しやがった!”って言われるんです」と語った。

ボイエガが演じたフィンは『スター・ウォーズ:フォースの覚醒』(2015)にて、ファーストオーダーから脱走したストームトルーパー兵として初登場。当初はデイジー・リドリー演じるレイと並ぶ主役として注目され、ライトセーバーを手にする大きな見せ場も与えられていた。しかし、『最後のジェダイ』(2017)『スカイウォーカーの夜明け』(2019)に進むにつれ、フィンの出番は明らかに縮小した。

ボイエガはこれまでも、『スター・ウォーズ』における自身の扱いに苦言を呈したことがある。「僕がディズニーに言いたいのは、黒人キャラクターをシリーズで必要以上に大々的に売り出しておいて、それなのに脇に追いやる。そんなことはしないで欲しい。良くない」と、2020年に。この時の発言が話題になると、2ヶ月後にディズニー幹部はボイエガと会合の機会を設けた。「とても誠実で率直な話し合い」だったといい、以来はファンとして最新の関連作を楽しめるようになったと。

まだ複雑な思いは残っているようだが、それでも『フォースの覚醒』への出演はキャリアの転換になったと、ボイエガは今回のドキュメンタリーの中で認めている。

2024年末には「東京コミコン2024」のため来日。日本の『スター・ウォーズ』ファンとの交流をたっぷり楽しんだ。では撮影の思い出を尋ねられると「素晴らしい人々。とてもいい思い出、とてもいい繋がりです」と答え、には「最高の時間でした。また来年も来られることを期待しています」とファンに笑顔を見せた。

Source:via

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. <推し活の許し>旦那さんにファンクラブ入会の許可を取る人がいるらしい。なぜ相談するの?

    ママスタセレクト
  2. 四日市の杉本奈槻さん、国際バレエコンクールのYAGPで1位に

    YOUよっかいち
  3. 【NHKマイルC】東大HCは2歳マイル王アドマイヤズーム本命 京大競馬研の本命は瞬発力戦歓迎(東大・京大式)【動画あり】

    SPAIA
  4. 大小2枚で楽しめる ダッフィーデザインのきんちゃく 東京ディズニーシーで新発売

    あとなびマガジン
  5. 【25年3月OPEN】選ぶのが楽しくなる、種類豊富なこだわりのパン♪新潟市中央区「MOUNT TEN BREAD」

    025 ゼロニィゴ 新潟おでかけメディア
  6. 一番好きな京アニ作品ランキング!3位「らき☆すた」、2位「響け!ユーフォニアム2」、1位は…

    gooランキング
  7. 【チョコさえあれば♡】らっきょの独特な“幸せになれる方法”よ/ウチュージンといっしょ

    こそだてまっぷ
  8. GW期間の高速道路、新潟県内の交通量は前年比97%で減少 一方で渋滞は増加

    にいがた経済新聞
  9. 長谷川書店 親子で絵本とおはなし会 20日、ネスパ茅ヶ崎店

    タウンニュース
  10. もんじぇ祭り 物価高、花火にクラファン サポート必要「ユニーク」返礼品も

    タウンニュース