別府史之さんの『SHARE THE ROAD』への思い
石井正則(七代目自転車名人)と疋田智(自転車博士)がいろんな角度から自転車の魅力を発信するTBSラジオ「ミラクル・サイクル・ライフ」(毎週日曜日18時30分~19時) 今週の「ポイント オブ サイクルトーク」はこちら!
今週も元プロロードレーサーでサイクリングプロモーターの別府史之さんをお迎えしました。
先週の放送の最後に別府さんから「折りたたみ自転車やグラベルバイクを普段使いしている」というお話がありました。これを受けて、ミニベロ親善大使である石井さんから「どんな折りたたみ自転車に乗っているのですか?」との質問が。現在フランス在住の別府さんは、日本では未発売のダホーンの車種やe-bikeを活用しているそうです。元々、乗り物全般が大好き。「車輪系なら何でも好き」と語っており、ママチャリはもちろん、極端な話、一輪車にも愛着があるのだとか。競技人生を終えた今、「あらためて自転車の楽しさを伝えていきたい」ともおっしゃっていました。
続いて疋田さんから「フランスといえば、20年ほど前は街乗りの人が少ない印象でしたが、今はどうですか?」との質問が。別府さんによると、コロナ禍をきっかけにフランス政府がe-bikeの使用を推奨。そのため別府さんの印象だと、現在ではおよそ8割の人がe-bikeを使っているとのことでした。インフラ整備も進んでおり、都市部ではレンタサイクルが充実しているそうです。町から町への移動にも自転車を使う人が多いため、利便性が高まっているとのことでした。
そして話題は日本の自転車社会へ。別府さんは「時間はかかるかもしれないけど、日本人の自転車に対する認識がもっと深まると良い」と感じているそうです。20年前に比べると走りやすくはなったものの、道路整備のさらなる必要性や、自転車の立ち位置がまだ明確でない点には課題を感じている様子でした。
また、逆走や信号無視といったマナーの悪さも目立つと指摘。一方で、フランスでは非公式ながら子どもたちに自転車運転の資格を与えているそうです。こうした制度により、子どもたちも嬉しさとともに「マナーを学ぼう」「守ろう」という意識が芽生えるかもしれませんね。
さらに別府さんは、「SHARE THE ROAD」を大切にして、みんなが安全で平和でいられる自転車社会を目指したいと熱く訴えていらっしゃいました。
(TBSラジオ『ミラクル・サイクル・ライフ』より抜粋)