「僕を題材にこんなに素晴らしい物語を作るなんて」俳優・津田寛治、“自分自身を演じる”主演作『津田寛治に撮休はない』
メジャー、インディーズ、ジャンルに関係なく、数々の映画やドラマに出演し、様々な役どころを演じてきたパイプレイヤー・津田寛治。そんな津田が「津田寛治」という自分自身を演じる主演作に挑戦。映画『津田寛治に撮休はない』が、2026年3月28日(土)より公開される。
津田寛治、今度の役どころは自分自身!?
実在の人物が実名で登場するフィクションの劇作品は多々あるが、「俳優・津田寛治」が「俳優・津田寛治の役」を演じ、また劇中作品で共演する設定の俳優たちも一部実名の俳優役として出演している。業界の裏話を目にしている楽しさがある一方、仕事で忙しい父と大学生の娘との絆も描かれている。さて、どこまでがリアルで、どこからが虚構なのか——。今までに観たことのないクスッと笑えるコミカルな人間ドラマが完成した。
津田以外の出演者には、渡辺哲、岩崎ひろみ、篠田諒、駒井蓮、板橋駿谷、映画監督の井口昇が実名役で登場。また、津田の娘・幸には平澤由理、巨匠の映画監督・傘無定久にはこばやし元樹、若手人気タレント・忍木田RENTOには一ノ瀬竜、津田のマネージャー・久味星子には中村祐美子(本作のプロデューサーも務める)が扮する。そのほか、松林慎司、佐藤五郎、木村知貴、園山敬介、荒木民雄、小野塚老なども出演。脚本と監督を務めたのは、萱野孝幸。大分県別府市で行われた津田の映画のイベントへ足を運び、直に企画を提案。脚本も津田自身が「めちゃくちゃ自分のことを知っててびっくり!」と驚くほどリアル感がありつつも遊び心の詰まった本を仕上げた。
映画ファンであれば誰もが知る俳優・津田寛治。撮影に稽古に打合せにイベント…映画界を支え続ける彼に撮休という概念はなかった。ある日を境に、津田の周りで不可思議な出来事が起こるようになる。次第に津田は「自分は何者かに付き纏われている」という疑念を持つのだった。精神をすり減らし、自分自身を見失い、ついには奇妙な幻覚を見る始末。そして衝撃の事実が俳優・津田寛治を待ち受ける、新感覚ミステリー。
<コメント>
津田寛治
最初に企画書を頂いたとき、タイトルに驚きました。「津田寛治に撮休はない」…バラエティの企画モノ?って思いましたが台本を読んでさらに驚きました。取材を受けたわけでも無いのに、監督はなんでこんなに俺のことを知ってるんだ…。にしても、メチャクチャいい台本でした。僕を題材にこんなに素晴らしい物語を作るなんて、萱野監督ただ者じゃない ぞ!と武者震いしながら現場に入ったんですが、現場は本当に楽しくて幸せで、あっという間にクランクアップしたのが体感でした。僕は常々、撮影現場ではなく物語の中で生きていたいと思っているのですが、本作の現場は、まさに朝から晩まで物語の中だったのです。だって津田寛治役なんですから。最後の方はいつカメラが回っているか分からないほ どでした。いま自分が出せるものを全て出し切った作品です!…と思います。沢山の人に観て頂きたいです!
萱野孝幸監督
映画というものに出会ってから、何度も何度も何度もその姿を見てきた俳優・津田寛治。そんな津田さんを主演に迎え、しかもご本人役を演じていただく日が来るなんて。2023年夏の撮影は、現実と虚構がひっくり返ってしまうよな(何度かひっくり返った)、一生忘れられないであろう奇妙な体験となりました。全ての俳優への敬意を込めて作った映画です。ぜひ劇場にて、俳優・津田寛治に浸りきってください!
『津田寛治に撮休はない』は2026年3月28日(土)より新宿 K’s cinema ほか全国公開