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ドキュメント写真を多数初公開! 「若江漢字とヨーゼフ・ボイス 撮影されたボイスの記録、そして共振」が11月15日~2月23日、『神奈川県立近代美術館 葉山』で開催

さんたつ

「ヨーゼフ・ボイスの足型を取る若江漢字 デュッセルドルフ、ボイスのアトリエの庭 1983年7月16日」撮影:若江栄戽

「若江漢字とヨーゼフ・ボイス 撮影されたボイスの記録、そして共振」が11月15日(土)~2026年2月23日(月)、神奈川県葉山町の『神奈川県立近代美術館 葉山』で開催される。ヨーゼフ・ボイス(1921-1986) の1984年の日本滞在をとらえた記録写真など、若江漢字(1944–)による記録写真とボイスの造形作品が共振する。TOP画像=「ヨーゼフ・ボイスの足型を取る若江漢字 デュッセルドルフ、ボイスのアトリエの庭 1983年7月16日」撮影=若江栄戽。

若江の作家的視点がとらえたボイスの姿

若江漢字《絵ノ具-72-V》1972年。

グラフィックデザインと版画を学び、1960年代後半から写真を用いたコンセプチュアルな平面作品などを国内外で発表してきた若江漢字。1970~90年代にドイツと日本で制作を行い、「ドクメンタ7」(1982年)でボイスのアクションを間近に記録。その後ボイスの知遇を得て取材や共同制作を行った。一方ヨーゼフ・ボイスはドイツの現代美術家として初期のフルクサス運動に参加するなど、20世紀のアート界に多大な影響を与えた存在である。

若江漢字は、1970年代のドイツ滞在を機にヨーゼフ・ボイスの芸術に共鳴し、彼と交流するなかで、ボイス作品をはじめとする現代美術の収集と展示など、自らの創作活動と並行して芸術と社会を結ぶ行為を続けてきた。本展では、ドクメンタ7でのアクション(パフォーマンス)や来日の際に若江がボイスの姿を間近で撮影した貴重な写真が展示される。多くが初公開となる記録写真とともに、2人の造形作品が展示され、両者の共通項と独自性が考察される。

若江漢字撮影「ヨーゼフ・ボイス デュッセルドルフのアトリエで 1983年7月16日」。

若江とボイスの造形作品が並び生み出される共振

若江漢字《楽園追放》2010年。

第二次世界大戦後、西ドイツ(当時)のカッセルで始まった国際美術展「ドクメンタ」。1982年第7回会場でボイスのアクションを最前列で見ていた若江は意図せず壇上に上げられ、至近距離から撮影する機会を得たという。本展では、これらの貴重な写真をはじめ、1984年のボイスの日本滞在をとらえた記録写真などをニュープリントとプロジェクションで紹介する。

『神奈川県立近代美術館』で若江漢字氏の大規模な展が開催されるのは、鎌倉館での個展「時の光の下に」(2004年)以来だ。初期から近年までの代表作をはじめ、若江が横須賀市に設立した『カスヤの森現代美術館』に所蔵されるボイスのマルティプル、そして若江の撮影によるボイス記録写真の3つによって会場が構成される。若江氏とボイスの造形の軌跡を概観する絶好の機会となりそうだ。

若江漢字《時の光の下に II(死の島)》1989–2024年 photo=Koda Mori。
若江漢字撮影「ヨーゼフ・ボイス ドクメンタ7でのアクション 1982年6月30日」。

関連イベントも開催

若江漢字によるギャラリートークを開催

11月15日(土)15時30分~、12月6・13日(土)14時~、1月10日(土)14時~、「若江漢字によるギャラリートーク」が葉山館展示室で開催される。すべて事前予約不要、参加無料(ただし高校生以上は要当日観覧券)。

開催概要

「若江漢字とヨーゼフ・ボイス 撮影されたボイスの記録、そして共振」

開催期間:2025年11月15日(土)~2026年2月23日(月・祝)
開催時間:9:30~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月(ただし11月24日・1月12日・2月23日は開館)・12月29日~1月3日
会場:神奈川県立近代美術館 葉山(神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1)
アクセス:京浜急行電鉄逗子線逗子・葉山駅からバス18分、JR横須賀線逗子駅からバス20分
入場料:一般1200円、20歳未満・学生1050円、65歳以上600円、高校生100円
※障害者手帳をお持ちの人と、その介護者1名は無料。

【問い合わせ先】
神奈川県立近代美術館 葉山☏046-875-2800
公式HP https://www.moma.pref.kanagawa.jp/hayama/

取材・文=前田真紀 画像提供=神奈川県立近代美術館

前田真紀
ライター
『散歩の達人』『JR時刻表』ほか雑誌・Webで旅・グルメ・イベントなどさまざまなテーマで取材・執筆。10年以上住んだ栃木県那須塩原界隈のおいしいものや作家さんなどを紹介するブログ「那須・塩原いいとこ、みっけ」を運営。美術に興味があり、美術評論家で東京藝術大学教授・布施英利氏の「布施アカデミア」受講4年目に突入。

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