大津3丁目町内会 ヒトデ粉末 カラスNO ゴミ集積場の散乱解消
ごみの集積場を荒らすカラスに頭を痛めている自治会や町内会は少なくないはず。
横須賀市大津3丁目町内会では、海洋生物のヒトデを粉末化した忌避剤(キヒザイ)が効果を発揮しているとして、周辺の町内会にも利用を勧めている。
「カラスによるごみの散乱で片付けに困っている──」。町内会館のポストに投函された投書を受けて、古山美枝子会長ほか役員らが対策を協議。ネット上の情報を頼りに製品を取り寄せて昨年5月に設置。約2ヶ月間経過観察したところ、カラスの姿を見かけなくなったという。
北海道では、漁師の網に掛かった未利用魚などをヒトデと一緒に放置しておくと野生動物が寄り付かなくなるという不思議な現象を確認しており、ヒトデが持つ「ヒトデサポニン」という物質に忌避効果があるとされている。「海産物特有の強い臭いが有害鳥獣を遠ざけていると思われる」と古山会長。町内に23あるゴミステーションにヒトデ粉末をネットに詰めてぶら下げるだけで高い効果を得られているという。
現在は市販の製品を購入して使用しているが、地元の海に生息するヒトデを用いることや、学生たちの研究対象として商品開発が進められることを期待している。