【リアル給与明細】アルバイトの女性。収入が少ない……。将来のために保険は必要ですか?【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【24歳 アルバイト】
【リアル給与明細】24歳、アルバイトの場合
プロフィール
24歳、女性
アルバイトで経理職
▼現状
仕事内容は、電話対応・来客対応・請求書の管理や郵送・請求額の振込・経理作業・その他雑務。
労働時間は月168時間、残業はなし。
ボーナスは6万円程度。
【相談内容】仕事内容の割にお給料が少ないと思っています。将来のことを考えると保険に入るべきでしょうか。また、どのようなプランを選ぶべきか教えてもらいたいです。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約198万円になります。
一方、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の正社員・正職員以外の方の平均年収は約266万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
このことから、質問者さんのお給料額は、ご自身でも感じていらっしゃるように平均よりも低い水準と言えそうです。
お金を無駄にしない!最低限入るべき保険リスト
質問者さんはお給料が少なく、将来のことを考えて保険に入るべきか悩んでいらっしゃるのですね。
保険は万が一の備えとして重要ですが、 むやみに入ると家計を圧迫することもあります。
保険はリスクに応じて加入するもの
保険はあくまで「避けられないリスク」に備えるものです。
とはいえ、多くのリスクは 公的保険(健康保険・労災保険・失業保険など)でカバーされているため、闇雲に民間の保険に入る必要はありません。
必要な民間保険の種類とは?
・ 火災保険→ 住宅が火災や災害で被害を受けたときの備えとして、火災保険には加入しておくと◎
・ 自動車保険(対人・対物無制限)→事故の際に多額の賠償責任を負わないように対人・対物無制限の保険は必要
・ 掛け捨ての医療保険(1年分の生活費が貯まっていない場合)→ 怪我や病気で長期間働けなくなった場合に備え民間の医療保険に入るのも選択肢の1つ(※ただし、ある程度の貯蓄があれば公的な健康保険で高額療養費制度も利用できるため、必ずしも必要ではありません)
・ 掛け捨ての死亡保険(子どもや自活できない家族がいる場合)→ご自身に万が一のことがあった場合に備えて掛け捨ての死亡保険も要検討(※一人暮らしや独身の方であれば不要)
まとめ
・質問者さんのお給料額は、平均よりも低い水準です。
・必要な民間保険は「火災保険」「自動車保険」「貯蓄が少ない場合の掛け捨ての医療保険」「扶養すべき家族がいる場合の掛け捨ての死亡保険」です。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。