札幌のスクリーンが熱を帯びた─SASARU movie 2025年10月の人気記事ランキングTOP5
今月も札幌の映画シーンは話題であふれていました。新作の上映や特別イベント、監督やキャストのトークなど、映画館でしか味わえない熱気と感動の瞬間がたくさんありました。作品に込められた思い、会場に集まった観客の表情、そして劇場ならではの“臨場感”──sasaruムービーならではの視点で、現場の熱を余すことなくお届けしました。その中から、10月に特に注目を集めた記事TOP5をご紹介します。
1位 『劇場版ラジエーションハウス』特別上映会が札幌で開催! 八嶋智人さんが登場
■『劇場版ラジエーションハウス』のあらすじ
72時間――それは、人の生死を分ける時間。
甘春総合病院の放射線技師・五十嵐唯織(窪田正孝)は、留学前の甘春杏(本田翼)との別れに落ち込む中、仲間たちや広瀬裕乃(広瀬アリス)の想いに触れる。そんな折、杏の父・正一(佐戸井けん太)が危篤となり、杏は島で孤軍奮闘。大型台風や土砂崩れ、未知の感染症が襲う中、唯織たちは杏を支えるべく立ち上がる――。
上映後のトークには、診療放射線技師・田中福男役の 八嶋智人 さんが登場。舞台、映画、バラエティと多彩な現場を歩んできた八嶋さんは、“チームで作品を作ることの意味”をユーモアと熱意を交えて語りました。
記事はコチラ▼
『劇場版ラジエーションハウス』特別上映会が札幌で開催!トークイベントに八嶋智人さんが登場
2位 北海道フービーフェスティバル開幕! TEAM NACS ら豪華ゲストが札幌に集結
赤れんが庁舎前に敷かれたレッドカーペットを彩ったのは、TEAM NACSをはじめ、市原隼人さん、三吉彩花さん、斎藤工さん、安達祐実さん…。さらには香港映画界の名匠ジョニー・トー監督まで。
小雨すら演出の一部に感じられたほど、会場は笑顔と拍手で満たされていました。映画×食×札幌の未来をつなぐ新たなフェスティバルとして、この3日間は確かな1歩となりました。
記事はコチラ▼
小雨を笑顔に変えて「北海道フービーフェスティバル」が開幕!TEAM NACSと豪華ゲストが集結
3位 走るたび、心がほどけていく。『TOKYOタクシー』レビュー
倍賞千恵子と木村拓哉を主演に迎えた本作。木村拓哉は“日常に生きるひとりの男”として控えめな温度をまとい、その自然体が物語に深い呼吸を与えています。思い出の地を巡りながら少しずつ心を通わせていく2人のやり取りが、静かな温もりとともに丁寧に描かれています。山田洋次監督が描く「人を信じる力」が、観る者の心に静かな余韻として残る作品です。
記事はコチラ▼
走るたび、心がほどけていく。倍賞千恵子×木村拓哉が描く奇跡の出会い『TOKYOタクシー』レビュー
4位 実写映画『秒速5センチメートル』レビュー ― 心に残る“距離”と“時間”
原作アニメでは語られなかった余白が、実写版で静かに描かれています。松村北斗と高畑充希が演じるのは、“好きだったはずなのに、いつの間にかすれ違ってしまった2人”。
言葉を交わすことよりも、交わされなかった“間”や視線の揺れ。奥山由之監督は、あえて感情を言葉にせず、沈黙そのものに物語を語らせます。その“言葉にならない感情”が、観る側の心の記憶をそっと揺らしていく作品です。
記事はコチラ▼
人生の無常を感じる心の揺れ動きが、奥山監督により色濃く甦る実写映画『秒速5センチメートル』レビュー
5位 キャプテンポップコーン 「ゆーへいどきどきっくじ#76『機動警察パトレイバー 劇場版』
FMノースウェーブで放送中の「キャプテン・ポップコーン」では、毎週“くじ引き”で観る映画を決めるという企画を実施しています。その中から生まれたのが、鰹節ノ富樫政雄商店・ゆーへいさんと矢武さんによる劇場体験レポートです。年内に100作品鑑賞を目指す、まさに“映画は現場で観る”人の言葉が響くコーナーです。
今回引き当てたくじは『機動警察パトレイバー 劇場版』。ゆーへいさんは、「子どもの頃は“かっこいいロボットアニメ”だと思っていたけれど、大人になって観ると哲学や寓話性が強い作品だった」と振り返ります。“バベルの塔”や“ノアの箱舟”がモチーフとなる構造や、人間と技術の関係に踏み込む深い問いなど、単なるロボットアクションを越えた、観る者の心に確かな重みを残す映画です。
さらに北海道フービーフェスティバルでは、TEAM NACS 戸次重幸 さんが本作を語る上映も実施。戸次さん自身が長年この作品に強い思い入れがあるため、“なぜ今、パトレイバーなのか”という問いに、どんな言葉が重ねられるのか期待が高まります。
記事はコチラ▼
『機動警察パトレイバー 劇場版』道内4館でリバイバル上映中 札幌では戸次重幸さんが語る上映も