資金繰りの問題にはどう向き合えばいい?【眠れなくなるほど面白い 図解 起業の話】
資金繰りの問題に向き合う
お金がなくなったらそこで終わり
起業する際の資金調達は、「調達する方法」で説明したように、公庫や銀行、知り合いの社長、親や友達から借りるといった方法があります。また、まずは働いて一定額を貯めてから起業という人も多く、私もそうでした。そして、繰り返しになりますが、一番のおすすめは、元手のかからないビジネスをすることです。難しそうですが、意外とできるものです。自分もわずか30万円の軍資金で始めています。
また、起業したあとの資金繰りについても、しっかり考えておかなければなりません。お金はとても大事です。お金がなくなったら、それで本当に会社は終わってしまいます。しかも、自分だけの問題では終わりません。いろいろな関係先、関係者がいるなかで、取引先に代金を支払えない、従業員に給料が支払えないというのは、大変な事態です。相手も「いついつにいくらもらえる」と信じて、会社の運営資金だったり生活費として計算に入れていますので、大変な迷惑をかけることになります。
ですから、起業したては本当にお金が苦しいのですが、できるだけ手元にキャッシュを持つようにして、最低限他人に迷惑をかけないようにしないといけません。信頼はお金では買えないということを、肝に銘じておいてください。
お金がなくなったら本当に終わり
周りの人たちに迷惑をかけないことも重要
起業した直後は資金繰りが苦しいものですが、少しでもいいから手元にキャッシュを残すようにしておきます。最悪の場合は、身近な人たちから借りてでもお世話になっている人たちへはきちんと支払いましょう。
もし、お金が足りなくなっていろいろな関係先や社員・アルバイトに給料が払えないと……
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相手もお金がもらえると思って予定を立てているのでお世話になっている人たちに大変な迷惑をかけてしまう
[自分の会社のことも大切だがお世話になっている人たちには絶対に迷惑をかけないようにする]
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 起業の話』著:林 尚弘