浅草『生そば 末広』－伝統と革新が息づく愛され続けるお店
浅草に根付いて70年以上、家族経営の温かな雰囲気が魅力の『生そば 末広』。
昭和28年に創業以来、地域の人々に愛され続けてきたこのお店は、ただのそば屋ではありません。
音楽ファンが集まる「聖地」としても知られ、ユニークなメニューやこだわりの料理が提供されています。海外からの訪問客も多く、まさに『生そば 末広』は、浅草を代表する名店の一つ。
今回はそんな「生そば 末広」を、モデル・女優として活動中のナナエさんと共にご紹介します。
雷門からすぐ歴史を感じる昔ながらのそば屋
『生そば 末広』は、浅草・雷門から歩いて5分ほどの位置にあり、周囲の観光地や賑やかな商店街から少し外れた場所にあります。
緑色の暖簾には、『生そば 末広』の名前が掲げられており、落ち着いた雰囲気と歴史を感じさせます。
店内に足を踏み入れると、どこか懐かしい雰囲気が漂い、温かさを感じます。そんなアットホームな雰囲気が、常連客や観光客にとって居心地の良い場所として愛されています。
『生そば 末広』の魅力の一つは、その家族経営にあります。店を切り盛りするのは、2代目の父・母と3代目の息子・長塚 悠佑さん。そして、接客を担当するのは母親の妹さんという家族が一丸となり営んでいます。
祖父の代から続く「本物の味」を守りながらも、現代のニーズに合わせたメニューまで豊富にそろえ、地元の方や観光客で訪れるお客さんを喜ばせています。
音楽と食が融合した「聖地」
『生そば 末広』は他のそば屋にはないユニークな側面も持っています。
それは、ロックバンド「マキシマム ザ ホルモン」のファンが集う「聖地」としての顔です。
同ファンである悠佑さんが、「腹ペコエコひいき.com」というイベントに参加しており、『生そば 末広』も加盟店になっています。
クーポンを持ってきたファンの方には、大盛りや特製チャーシューのサービスが提供され、来店することでファン同士の繋がりが生まれます。
また、YouTubeのドッキリ企画に選ばれ、その反響は大きかったといいます。
マキシマム ザ ホルモンのファンにとって、ここはただのそば屋ではなく、「聖地」としての存在感を放っています。
YouTubeの企画で本人が来店した際、悠佑さんは興奮し、手が震えながら商品を提供していたというエピソードも。
こうしたファンが集うお店として、『生そば 末広』の名は日本全国、そして海外にも広がっています。
世界中から訪れるファン
『生そば 末広』には、ヨーロッパやタイなど海外からもファンが訪れることがあります。
YouTubeのドッキリ企画を通じて広まった「聖地」としての顔が影響しています。
「日本語は分からないけれど、面白かったから来たんだ」と、YouTubeを観て来店する海外のファンもいたそうです。
『生そば 末広』こだわりのメニュー
季節に合わせた“変わりそば”が楽しめる
まず冬の定番としておすすめなのは、「柚子切り」や「ゆずラーメン」。
「柚子切り」は、ゆずが練り込まれたそばで、昆布や鰹の出汁がきいたあま辛いつゆにからめて口へ運ぶと、爽やかな柚子の味や香りが広がります。
季節に応じて、春には「桜きりそば」、夏には「あおさ切りそば」と、変わりそばが楽しめるのが末広の魅力のひとつです。
変わりそばや、そば屋なのにラーメンまで楽しめるのは、昔から製麺所としても営んでいるからです。かつて上野や新橋に多くあった屋台のラーメン屋に中華麺を卸しており、今でも浅草の店に麺を届けています。
お酒も楽しめる豊富なメニューが魅力
『生そば 末広』のさらなる魅力は、そばやラーメンだけでなく、酒の肴にもこだわりがあるところです。とくに、お店で出す自家製のチャーシューは絶品で、チャーシューだけを買い求めて訪れる客もいるのだとか。
さらに、そば屋では珍しく、お酒をメインに楽しむことができるのもこの店の特徴。お酒と共に、ちょっとしたおつまみを楽しみながら、ゆっくりと過ごすことができます。
そして、「夜の本気焼きそば」というメニューも目を引きます。この焼きそばは、超大盛りでニンニクを増し増しにして提供されます。「ここで締めだぞ！このお店で終わりだぞ！」という思いが込められた、満腹感とともに一日の終わりを締めくくる最高の一品です。
さまざまな顔をもつ『生そば 末広』を心ゆくまで堪能
『生そば 末広』は、浅草の伝統を守りつつ、革新的でユニークなアイデアを取り入れた魅力的な店です。家族経営の温かい雰囲気、音楽ファンとの特別なつながり、そしてこだわり抜いたメニューが、この店の魅力を際立たせています。
交通アクセスも便利で、浅草寺や雷門から徒歩圏内。観光の合間に立ち寄りやすい場所にあります。浅草に来た際には、ぜひ『生そば 末広』で、他のそば屋では味わえない特別な体験をしてみてください！
生そば 末広（きそば すえひろ）
住所：東京都台東区雷門1-1-10
電話番号：03-3844-2216
営業時間：【月〜金】11:30-14:00／18:00-22:00
休業日：土・日
アクセス：【都営浅草線浅草駅】徒歩3分／【東武スカイツリーライン浅草駅】徒歩5分【銀座線浅草駅】徒歩10分
