猫は本気で走ると100m走世界記録保持者より速い!?実は猫がすごいスプリンターな理由3選
猫がすごいスプリンターな理由3選
1.後ろ脚が発達している
猫が速く走れる理由は、後ろ脚にあります。スプリンターと呼ばれる人は後ろ脚にある速筋(そっきん)が発達しているのですが、猫はこの速筋が人間よりもはるかに優れているのが特徴です。
この筋力が発達することで、瞬発力が高まり、体を強く押し出すことができます。走ることだけでなく、ジャンプ力があるのもこの筋力のおかげです。
イエネコだけでなくネコ科の動物はみんな脚が速いですよね。トラは時速5~60キロ、ライオンは時速80キロ、チーターはなんと時速130キロという猛スピードで走れるので驚きです。
2.背骨がバネの役割をしている
猫が早く走れるのは、そのしなやかな身体つきも大きく影響しています。猫の背中は「猫背」と呼ばれるほど緩やかなカーブが特徴的な形をしていますよね。
また、「猫は液体」のようだと言われるくらい柔らかな体も重要です。この柔軟性の高い体としなやかな背骨を使うことで全身をバネのように動かし、跳ねるように地面を走ることができます。
体全体の力を使って走るので、人間よりも速いスピードを出すことができるんですね。
3.狩りをする習性の影響
猫の脚が速くなったのは、単独行動が多く狩りをして過ごしてきた習性からくるものだと言われています。猫が狩りをする獲物は、小動物や鳥、虫などの逃げ足の速い生き物が多いので、生き残るためには速く走る必要があったのでしょう。
室内で飼われている猫でも、おもちゃやボールを追いかけるときは野性を感じさせる動きをすることがありますよね。猫の本能として狩りをする動きが残っているのがわかります。
猫は人間より速く100mを走れる?
一般的な猫の最高時速はおよそ48キロだと言われています。人間の時速が成人男性で約9キロと言われているので、猫は単純計算で100mを7秒台で走れることになりますね。
ただ、当然猫の身体能力には個体差があるので、48キロよりも遅い子もいれば速い子もいるかもしれません。とはいえ、人間よりははるかに速いスピードで走れることはわかります。
一方、実際に100mを走った時に人間よりも速いかというと実はそうではありません。猫は優れたダッシュ力を持っているのですが、体力がなく持久走に適した体の作りをしていないのです。
そのため、100mという距離を走り切ることができるのかどうかわかりません。また、猫は集中力も低いため、ゴールする前に飽きてしまう可能性もあります。
確実に速く走り切れるのは、同じネコ科のチーターではないでしょうか。チーターはイエネコと違い走り続ける体力があり、最高速度のまま約600メートルを走ることも可能だと言われています。
数値だけ見ればイエネコの方が人間よりも断然速く走れますが、猫の習性的に勝負をするのは難しいかもしれませんね。
まとめ
今回は、猫がスプリンターと呼ばれる理由について解説しました。猫の体の作りが走ることに優れているので、驚くようなスピードが出せるのです。
しかし、猫の中にも運動が苦手な子がいます。走るのが遅かったり、ジャンプができなかったりと人間と同じように運動能力にも差が出るようです。
愛猫がどのくらいのスピードで走れるのか、おもちゃを使って観察してみても、おもしろいかもしれませんね。