村尾信尚「トランプ大統領は不法移民対策だけは忠実に遂行している」
ロサンゼルスで続いている不法移民一斉摘発に反発した抗議デモに対し、トランプ大統領は州兵を派遣。この手法に現地では「やりすぎではないか」と批判が高まっている。6月10日の「くにまる食堂(文化放送)」では、関西学院大学教授の村尾信尚がこの問題について語った。
村尾「トランプさんは大統領選挙当時から不法移民は許せない、アメリカから締め出すんだと言っていましたが、ある意味、選挙公約に忠実だといえるかと思います。ただ、やり方は少々ドラスティックですよね。トランプさんは中国との関税交渉の際、自説をすぐ曲げてしまったことからTACO(Trump Always Chickens Out)【トランプはいつも怖気づく】と言われていますが、移民対策だけはずっと貫いていますよね。カリフォルニア州が移民に寛容なのはわかるんですが、不法移民に対しても手を緩めているのであれば、不安を持っているカリフォルニアの人々は相当いると思いますので、私はもう少し展開を見守りたいと思っています」
邦丸「トランプさんは第1次政権の時にメキシコとの国境に壁を作るんだと言っていましたが、それでも不法入国する人が後を絶たない。どれだけチェックしているのかという疑問もあります」
村尾「メキシコとの国境から相当な人たちが入ってきているわけですから、そういうことに対して何とかしてくれというアメリカの方々の気持ちはよくわかります」
邦丸「不法移民の方の中から犯罪組織に関わっている人も入ってきていると言われていますが、州兵を派遣するのはどうか、またアメリカ合衆国の軍組織である海兵隊まで合流させようとしているのは、ちょっとやり過ぎじゃないかという声もあるようです」