イラストコンで共生社会を 日本生命が表彰式
日本生命保険相互会社横浜北支社=西区北幸=は、共生社会の推進を目指し、障害者施設の利用者が描いた原画をデザイン化した紙クリアファイルイラストコンテストを実施した。
同コンテストは、横浜市内の障害者が描いた文字や絵を学生やデザイナーがデジタル・デザイン化して販売している「ヨコハマフォントプロジェクト」を応援する特別企画として行われた。同支社は、障害者の賃金向上や、形になることでモチベーションアップにつながるという趣旨に賛同し、協力を申し出た。
障害者が「横浜」にちなんで描いたイラストは岩崎学園情報科学専門学校の学生がデザイン化。3案まで絞り、昨年11月から今年1月まで、同支社の職員が客への訪問時などに投票を呼びかけた。
約4000の投票の中から1916票を獲得し、デザインに選ばれたのは、地域活動支援センターむすび=神奈川区神之木台=を利用する村上さん。村上さんのデザインは紙クリアファイルになり、回答した人全員にプレゼントされる。2月20日に行われた表彰式で村上さんは、「多くの人の手に届く。嬉しいような恥ずかしいような気持ち。これを機にむすびのことも知ってもらえたら」と話した。
神奈川県や横浜市と包括連携協定を結び、SDGsの推進を図る同社。伊藤淳支社長は「職員や地域の方に社会課題を知ってもらう機会を作れたら。今後もこうした支援に継続的に取り組んでいきたい」と話した。