陣痛に苦しみながら2度の入浴と義両親の面会!七転八倒24時間出産体験談
3歳の息子がいる在宅ワーカーの【chika】です。私が出産をしたのは2014年9月、34歳の時でした。過去に1度の流産と、胎嚢水腫と診断された子の死産を経験していたため、これが待望の3度目の妊娠でした。
予定日1週間前に突如訪れた、おしるしと前駆陣痛
出産予定日から1週間前の深夜に突然、下腹部痛が起きて目覚めました。「下痢かな?」と思い、トイレに行くと大量のおりものに血が混ざっており、おしるしと前駆陣痛が一気に来たことに気づいて、軽くパニックに。
しかし、その日は10分~30分ごとに15秒ほど不規則な下腹部痛が続くだけでした。
翌日の早朝に、下腹部痛が規則的な5分間隔になり、おなかを抱えて病院へ行くと、子宮口が4cm開いていたとのことで、そのまま入院に。「早くて夕方くらいのお産ですね」と、助産師さんに言われました。しかし、その言葉とは裏腹に、実際はそこから長期戦になったのでした。
陣痛が進まない。激痛に苦しむ中、義理の両親が面会
陣痛の間隔がなかなか縮まらなかった私。破水をしていない場合、入浴で身体を温めると陣痛が進むらしく、病院の湯船につかりました。相変わらず、陣痛の間隔は5分から縮まらないものの、痛みはおなかから腰の激痛に変わってきました。
その後、歩くようにうながされ、夫にサポートしてもらって廊下を歩き始めると、すぐに間隔が3~4分に。廊下の手すりを両手で掴み、腰をさすって貰わないと痛みが耐えられないほどでした。
しかも、ここでまさかの義理の両親が面会に。当然こちらは全く余裕がなく、義理の両親も気を遣ってすぐに退出しましたが、私は痛さと恥ずかしさでヨロヨロと陣痛室に戻りました。
その後もなかなか進まない陣痛に再度、入浴を進められ、激痛に耐えながら2度目の湯船につかりました。
熱い激痛、出産は命懸け。もうろうとしながら実感
深夜、熱い鉄の塊を腰に打ちつけられるような痛みに七転八倒しながら、ついに破水。さらに悶え苦しむこと1~2時間、やっと分娩室へ。
早くこの痛みから逃れたい思いがあり、強くいきみすぎたようで「早すぎる!」と、助産師さんに止められました。赤ちゃんが下りて来るのが急すぎると、出血が多くなって危険とのこと。改めて、「出産は命懸けなんだな」と、朦朧とする意識の中で思いました。
その後、数回いきむと燃えるように熱くなり、激痛のピークが。「次で赤ちゃんが出てきますよ」という助産師さんの言葉の後、最後の力を振り絞っていきむと、大きな赤ちゃんの泣き声が聞こえました。分娩室に入って20分足らずだったと思います。
24時間の陣痛とお産で死を覚悟し、ぐったりと疲れた私の身体。正直、想像を絶する痛みで、感動よりも、痛みから逃れられた安堵の方が強かったのですが、家族が増えた喜びをひしひしと噛み締めました。
お産の痛みは本当に予想以上で壮絶でしたが、出会えた我が子への愛しさには、なにものにも代えられません。陣痛に苦しんでいる姿を義理の両親に見られたことは本当に恥ずかしかったです。予定日より1週間早く39週で生まれた息子は、身長50cm、体重3344gで、出てきた瞬間の助産師さんの一言が「大きい!」でした。産まれた時から髪の毛がフサフサで、今も沢山生えています。
[chika * プロフィール]
3歳になる息子と夫の3人暮らし。やんちゃだけど甘えん坊の息子は認可保育園に通園中。在宅ワーカーでありながら、在宅ワークをもっと世の中に広める活動を中心に、ライター、取材、校正業務など幅広い仕事をしています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。
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