八王子交通少年団 未来へつなぐ安全の輪 駅前で事故防止を呼びかけ
交通事故の防止を広く呼びかける「春の全国交通安全運動」。初日の4月6日、八王子交通少年団(津久井節子団長)が交通安全の街頭キャンペーンを八王子駅南口広場周辺で行った。
団員らはこの日、八王子警察署の「春の全国交通安全運動出陣式」に参加後、活動場所へ移動。通行人に「交通安全です」と声をかけながら啓発チラシとグッズの約150セットを配り、鼓笛演奏も披露した。津久井団長は「大人が配るより受け取ってくれる。子どもたちが一生懸命に頑張っていることが伝わるのだろう」と語る。
活動が半世紀
交通少年団は、活動を通じて子どもたちが交通マナーを身につけ、優しさと思いやりの心を持った人間に成長することを目的に活動している団体。都内に98団・約3000人の団員がおり、市内では八王子、高尾、南大沢で活動する。
市内3団では八王子が最も古く、1974年に発足。最盛期には300人が入団していた。少子化やコロナ禍の影響で現在の団員は約30人だが、八王子署や交通安全協会と春・秋の全国交通安全運動に協力したり、警視庁の見学、クリスマス会など半世紀にわたり活動を続けている。自身の娘の入団から37年にわたり子どもたちを見守って来た津久井団長は「私の知る限りで卒団してから大きな事故を起こした子はいない。警察官になった子も多い」と誇る。活動を通じてあいさつなどの礼儀作法が身に付き、また鼓笛演奏もあるため楽器が演奏できるようになるなどの利点もあるといい、「ボランティア活動証明書の申請も可能。多くの子どもたちに参加してもらえれば」と安全の輪が続くことを願う。