【地元民が本当に行く店】長崎 ウミノの「フルーツサンド」は最後の晩餐にしたいくらい美味しい
観光地で人気があるのは、その土地でしか食べられないご当地グルメ。そりゃそうだ。
だけど、地元の人間が本当に食べているのって、そういうご当地グルメではない場合が多いわけで。
私の地元・長崎県の銘菓といえば「カステラ」とか「ミルクセーキ」になる。もちろんカステラもミルクセーキも美味しいけど、私が帰省するときに必ず食べるものがある。
それはCafe&Bar ウミノの「フルーツサンド」である。
・長崎市民 憩いの喫茶
地元・長崎の老舗喫茶店であるウミノ。街歩きに疲れたらウミノでお茶する……というのが地元民の定番コースだった。
昔は繁華街の浜の町アーケードに2店舗ほど展開していたのだが、今は長崎駅にあるアミュプラザ長崎の5階で営業中。(ちなみに九州新幹線の乗り場に近いかもめ市場にもテイクアウト店舗もある)
今は商業施設の中のテナントになってしまったが、ステンドグラスの窓など古き良き喫茶店スタイルを一部に残している。
ここの名物はミルクセーキと……
フルーツサンドである。
・唯一無二のフルーツサンド
20歳で上京して以来、長崎に帰省するときは必ずといっていいほどウミノのフルーツサンドを食べていいる。カメラロールを検索したら大量にウミノのフルーツサンドが出てくるほど。
今回注文したのは「ハーフサンドセット」(1000円)。
フルーツサンド3切れとドリンク、サラダがセットになったもの。フルーツサンドが3切れって少なく感じるかもしれないが、実はけっこうなボリューム。
食べやすいようにカットされたフルーツとクリームがたっぷりサンドされている!
中のフルーツは季節によって微妙に異なっていて、いちごが入っているのは冬〜春にかけてだけ。
他のシーズンにはイチゴのかわりにメロンやマンゴーが入っていることもある。その時期に美味しいフルーツしか使わないというポリシーがあるのだ。
しかし、ただ、画像を見ただけでは「普通のフルーツサンドとどう違うの」って思うだろう。今はフルーツがもりもりで映えなフルーツサンドがたくさんあるし。
東京の喫茶店やフルーツ店にも美味しいフルーツサンドはたくさんあるけど、ウミノのフルーツサンドは唯一無二だと思ってしまう。
・唯一無二の理由
その美味さの決め手は……クリームがめちゃくちゃ美味しいから。
よくあるフルーツサンドのクリームよりもかなり甘めでミルキーな、独特の味わいなのだ!
これがフルーツの酸味とパンのほのかな塩気と合わさって絶妙なハーモニーになる。
フルーツ店が出すフルーツサンドは、果実の味を全面に出すためにクリームを甘さ控えめにしたり、クリームチーズや水切りヨーグルトを合わせてあっさりと仕上げる場合も多い。
しかし、ウミノのフルーツサンドはそれとは真逆でクリームの甘さを全面に出している。このクリームがまさに病みつきになるようなおいしさ。
まったりとした甘さの中に、ほのかにざらりとした質感があるので生クリームに粉砂糖を混ぜてるのかもしれない。ただし、お店の人に隠し味を聞いても「企業秘密です」と言って教えてくれない。本当に他では食べたことがない独特の甘いクリームの味わいなのだ。
ウミノは他にも美味しいメニューがたくさんあるのだが、結局毎回フルーツサンドを頼んでしまう。
ちなみに、1月以降はイチゴフェアをやっていて、限定でいちごのフルーツサンドを売っていてこれもまた美味……!
もし長崎駅付近でお茶をすることがあったら、ウミノのフルーツサンドのことを思い出してください! 賞味期限は当日限りなので、お土産にするのも難しい、本当に現地でしか食べられない味ですぞ。
・今回訪問した店舗の情報
店名 カフェ&バー ウミノ
住所 長崎県長崎市尾上町1-1 アミュプラザ長崎5F
時間 11:00~22:00 (L.O. 21:15)
定休日 なし(施設に準じる)
参考リンク:アミュプラザ長崎、ホットペッパー
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.