「お財布…?腹巻…?」困惑する母。金に汚い父からお金を守りたいだけなのに #母の認知症介護日記 181
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
数年ぶりに顔を合わせたときから、母・あーちゃんの認知症の状態を知りたがっていた父。診察室に入ると先生にあれこれ質問し始めますが、どれもがあーちゃんの認知症に関すること。今日は糖尿病の病院に来ているのに……。そして、なぜか先生も質問にどんどん答えており、「認知症は専門医に診てもらっているのに……?」とワフウフさん姉妹は困惑してしまいます。そのうち、介護認定の診断書も自分が書いたという発言まで飛び出してしまい、慌てて話に入って否定したワフウフさん姉妹でしたが、その後も「事情はわかりました!」と力強く言ってくれていた先生とは思えないダメダメっぷりが続き、糖尿病の治療を任せるのが不安になってしまったのでした……。
これで万全!のはずが…
診察を終え、診察室を出ると「さっきの話の続きをしよう!」と言いだした父。あーちゃんが「私は娘たちに預けているの!」と言ってくれて、ワフウフさん的には話は終わったかと思っていたのですが、どうやら父はそうではなかったようです。あーちゃんに対してしつこく「本当にいいのか?」と聞きますが、あーちゃんが「娘に任せている」と答えてくれて、ひと安心。どうしてもあーちゃんのお金を取り上げたい父は、その言葉を聞いて、怒りに震えていたのでした。
父と別れ、あーちゃんと新しいお財布を買いに出かけました。常に身につけておけば安心! ということで、腹巻タイプのお財布を選んだのですが……。
目の前で一緒に装着したのですが、認知症のあーちゃんは新しいことが覚えられず、理解ができない様子。
本人も納得して使っているように見えたのですが……。
話しているうちに、すっかりお財布の存在を忘れてしまったようで……。
話は振り出しに戻ります。
繰り返し突拍子もない行動を取り、私たちもビックリ……!
忘れては説明して……を何度も繰り返します。
しかし、翌朝には腹巻の存在ごと忘れていたのでした……。これが認知症だとは頭でわかっていても、ガッカリしてしまいます。
思い通りにあーちゃんのお金を取り上げることができず、怒りに震える父と病院で別れ、私たち姉妹はあーちゃんと新しいお財布を買いに行きました。
これ以上、あーちゃんのお金が父に抜かれるのは嫌だと思った私たちは、常に身につけていられるよう、腹巻のようなタイプを選択。現金と保険証はこれで父に奪われることはない……と思ったのですが、甘かったです。
本人と一緒に財布を選び、目の前でお金を入れて説明しながら装着させてみたものの、あーちゃんはまったく覚えられず……。おなかに腹巻をした状態でも、何のことかわからない様子です。翌日、電話で確認すると、案の定すでに腹巻を買った記憶はどこかへ行ってしまい、使い慣れない腹巻そのものの認識ができなくなっており、どこにあるのかすら見つけられない状況に……。これが認知症だとわかってはいても、ガッカリです。
--------------
大事なお財布をなくさないためには常に身につけておくのが一番だと思いますが、すでに新しいことが覚えられなくなっているあーちゃんにとっては、なじみのないスタイルは難しかったようですね……。お金の管理は生きていく上で必要不可欠なので、良い案が見つかることを願いたいですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。