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Mine秋吉台ジオパークの「壮大な物語」とは 小原さんが「白」「黒」「赤」でたどる

サンデー山口

小原北士さん

 講演会「Mine秋吉台ジオパークで感じる地球の営み」が、11月17日(日)午前10時半から正午まで、山口県セミナーパーク(山口市秋穂二島)で開かれる。

 

 「ジオパーク」とは、「貴重な地質・地形から地球の過去を知り、未来につなげていく活動に取り組む地域」を指す。「Mine秋吉台ジオパーク」は、日本ジオパーク委員会が認定した全国に46ある「日本ジオパーク」の一つだ。

 

 講師を務めるのは、同ジオパーク推進協議会の事務局専門員を務める小原北士さん(35)。富山大学で「地球科学」を学んだ小原さんは、NHKテレビ「ブラタモリ」で秋吉台が取り上げられた回(2023年10月オンエア)では「案内人」も務めた。

 

 演題は「『白』『黒』『赤』でたどるMine秋吉台ジオパーク」。美祢市には、石灰岩(白)でできたカルスト台地「秋吉台」、無煙炭(黒)を産出する「大嶺炭田」、東大寺の大仏に使われている銅(赤)を産出した「長登銅山跡」などの見どころがある。それらはみな、何億年もの前に起こった地球の活動から始まっている。そのような「壮大な物語」を、写真を使いながらわかりやすく説明する。

 

 聴講は無料だが、事前申し込みが必要。希望者は、ウェブサイト(http://www.hito21.jp)の申し込みフォームからか、はがきに講座名、希望人数(2人まで)、氏名・ふりがな、郵便番号、住所、電話番号を明記し、山口県ひとづくり財団県民学習部(〒754-0893 山口市秋穂二島1062)へ。締め切り(必着)は10月23日(水)で、定員(90人)を超える応募があった場合は抽選となる。

 

 主催する同財団は「動植物や人間の歴史に比べて、石や地層は『どこかとっつきづらい』と感じている人も多いと思う。今回の講演は、生活に身近なモノ・コトから地球の壮大な物語をわかりやすく紹介していく」、また講師の小原さんは「地質や地形だけにとどまらず、その他の自然や、歴史・文化などにも話題を広げようと考えている」と話している。

 

 この講演会は、同財団が「山口県内にゆかりのあるひと・ものについて県民に紹介する」目的で開催している「山口ひとものがたりセミナー」の一つ。2020年度までは「きらり山口ひとものがたりセミナー」のタイトルで県内の歴史・文化等を学ぶ内容だったが、現在はジャンルを問わず、広く県内を掘り下げている。

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