最初に設置された「兵庫県庁」の建物を再現!『県立兵庫津ミュージアム』初代県庁館に行ってきました 神戸市
『イオンモール神戸南』の裏側にそびえる、大きくてきれいなお屋敷。近くを通るたびに「一体この立派な建物はなに?」と思っていた人も多いのでは?
こちらは隣接する『県立兵庫津ミュージアム』(神戸市兵庫区)の施設である初代県庁館。「兵庫津(ひょうごのつ)」ともいわれるこの地域はかつて貿易で栄え、兵庫県の誕生とともに初めて県庁が置かれた場所でもあるのです!
今まで中に入ったことはなかったのですが、今回はその施設内に潜入!その歴史空間を体験してきました♪
初代県庁館はその名の通り、”初代・兵庫県庁”として使用された「旧大坂町奉行所兵庫勤番所」の建物を復元した施設。建てられているのは、実際に県庁があったすぐそばです。
配置や間取りは平面図から、そのほか明治時代の風景画を参考に復元されたのだとか。一歩足を踏み入れるとタイムスリップしたかのような感覚に!ここからは靴を脱いで実際に県庁舎の中へお邪魔します。
「勤番所」というのは今でいう警察所や裁判所の役割を担う場所だそうで、施設の中にはその名残を感じる場所も数多くあります。例えばこちらの「お白洲(おしらす)」は裁判を行うところなのだとか。
建物の外に出ると「仮牢(かりろう)」と呼ばれる留置所と、それを見張る牢番の部屋もあります。二重に覆われた牢の中は実際に入ることも可能です。
施設内には他にも、初代県知事・伊藤博文が執務した「知事執務室」やトイレ、お風呂を再現した場所も。施設のありとあらゆる場所がかなり細かく作られていて、見ているだけでかなりワクワクしました♪
施設内から見られる庭園も見どころポイント♪不老不死の仙人が住むといわれる蓬莱山をモチーフにした「蓬莱式庭園」を再現しているのだそう。ここからの景色を見ていると、令和の時代であることを忘れそうなほどです。
さらに県庁舎の外にあるのは「旧同心屋敷」と呼ばれる建物。勤番所時代には「与力」や「同心」と呼ばれる役人たちが働いており、中でも兵庫津に住んでいる同心たちの官舎として使用された場所がこちらの屋敷なのだそう。この場所は現在、貸しスペースとして使用されています。
中でも一番広い「取次役所」はミュージアムカフェとなっているので、こちらも要チェックです♡
施設内には「勤番所」と「県庁」それぞれの名残があり、当時の町の様子を想像して楽しめるのはもちろん、空間としてもとても美しく風情溢れる場所でした。
博物館施設であるひょうごはじまり館に訪れた際はもちろん、イオンモールでのショッピングの後に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
場所
兵庫県立兵庫津ミュージアム 初代県庁館
(神戸市兵庫区中之島2丁目2-1)
時間
【4月〜9月までの期間】
9:00~18:00
【10月〜翌年3月までの期間】
9:00~17:00
※ひょうごはじまり館展示室、初代県庁館は9:30開館
※最終入館は閉館の30分前まで
料金
大人 300円
大学生 200円
高校生以下 無料
※常設展示及び初代県庁館観覧料を含む
※70歳以上の方は大人料金の半額
定休日
月曜日(祝休日の場合は翌平日)
年末年始(12月31日、1月1日)