文教大生 少年補導員に サイバー犯罪から子ども守れ
茅ケ崎警察署(鈴木健二署長)は4月21日、少年指導員の委嘱状伝達及び少年補導員の委嘱状交付を同署で実施。サイバー犯罪対策として、文教大学情報学部の池辺正典教授と学生19人を少年補導員に委嘱した。県内では初の取り組み。
同署では、少年非行の一要因としてSNSの普及に伴うコミュニケーションの変化が考えられることなどから、ネットトラブルなどに精通し、サイバー防犯教室等を行っている池辺教授と、SNSに詳しい学生らに補導員を委嘱したもの。学生代表の石塚愛海さんは「少年補導員として自覚を持ち、地域の子どもたちをネット被害などの危険から守るため、積極的に活動していきたい」と話した。
鈴木署長は「インターネット環境が犯行ツールとして悪用されるなど、SNSに対する正しい知識や危険性について周知することが少年の非行・被害防止や健全育成を図るうえで重要」とし、同署少年補導員の中村光良会長は「青少年を取り巻く環境の変化が激しく、サイバー犯罪に巻き込まれるケースが少なくない。専門知識に長けた学生たちと連携し、新しい補導員連絡会の先駆けになれば」と話した。