【北海道の絶景】秋は一瞬…ため息が出るほど美しい フィナーレを飾る最後の紅葉「カラマツ」/十勝・上士幌町
数多くの「絶景」を持つ北海道。
観光情報にはなかなか載っていない、「日常の絶景」も多くあります。
今回は、HBC帯広放送局のカメラマン・大内孝哉さんが撮影した、十勝の晩秋の風景をお届けします。
連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」
十勝平野 カラマツが彩る晩秋の色
十勝平野の紅葉は、あざやかで透明感があるピークの色が終わり、木々全体がさらに色濃くなりました。落ち葉も多くなってきました。
秋は一瞬ですよね。
でもその一瞬の季節の中に、いろいろな景色と、さまざまな色が詰まっています。
もみじやナナカマド、イチョウなど大体の紅葉のピークが終わった頃、最後に色を咲かせるのが、針葉樹である『カラマツ』です。このカラマツが黄金色に染まり始めれば、秋のフィナーレ。
ため息が出るほど美しいんです。
今回はそんな光景をお送りいたします。
広大な畑を彩る
・撮影日:2024年11月
・場所:上士幌町
・シャッター速度 1/100秒
・絞り f/16
・ISO 640
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
十勝地方はいろいろな場所にカラマツがあります。
この時期に車で走っていると、色あざやかな黄金色に目が行きます。カラマツが、広大な畑の景色に彩りを加えています。
手前にあるゴロゴロしたものは、収穫されたビートですよ。
有名なスポットでなくても…
・撮影日:2024年11月
・場所:上士幌町
・シャッター速度 1/100秒
・絞り f/10
・ISO 250
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
取材で上士幌町に向かった、帰り道で見つけた場所です。
特に有名な撮影スポットではありません。
糠平(ぬかびら)温泉街から上士幌町の中心部へ抜ける道路です。
両脇にカラマツが群がるようにそびえ立ちます。日の光を浴びて、景色全体が黄金色に染められていました。
カラマツが透き通る瞬間
・撮影日:2024年11月
・場所:上士幌町
・シャッター速度 1/100秒
・絞り f/9
・ISO 320
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
カラマツが逆光を浴びると、透き通って見えるのです。
きれいなカラマツの群衆、いつまでも見ていられます。
・撮影日:2024年11月
・場所:上士幌町
・シャッター速度 1/100秒
・絞り f/10
・ISO 500
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
見上げてもきれいです。
畑の間に、防風林代わりにカラマツ並木があったり、林道の両脇がカラマツで美しかったり…。
このように、十勝には有名な撮影スポットではない場所でも、何気ない景色の中に、絶景が隠れている場所が多々あると思います。
こんな場所を見つけたくて、時間と天候のチャンスがあれば、撮影に挑んでいます。
読者の方にも、お住まいの地域で自分だけのお気に入りスポットを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
僕も、「ここのカラマツ並木が十勝地方で一番美しい場所なのでは」と思う場所を見つけました。
なんと、高校の敷地内なんです。
後編の記事でお伝えします。
【100点満点の景色 高校の敷地内に絶景があった!北海道・十勝で守られてきた美しさ】
連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」
撮影・文:HBC帯広放送局 大内孝哉
2015年からテレビカメラマンとして、主にニュースやドキュメンタリーを撮影。担当作品に映画/ドキュメンタリー「ヤジと民主主義」や、ドキュメンタリー「核と民主主義」「ベトナムのカミさん〜共生社会の行方〜」「101歳のことば ~生活図画事件 最後の生き証人~」「クマと民主主義」など。
2023年10月から帯広支局に異動。インスタグラム@takayasunset0921では、プライベートで撮影した北海道の写真を公開中。
編集:Sitakke編集部IKU
※掲載の内容は記事執筆時(2024年11月)の情報に基づきます