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日田祇園へGO!週末おすすめ日田トリップ!変わらぬ味に、季節の彩りを添えて。「松浦松翁堂」日田で愛される老舗の菓子(大分県・日田市)【まち歩き】

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日田の三隈川沿いに、変わらぬ味を守り続ける和菓子屋があります。
「松浦松翁堂」。明治25年に創業し、今も四代目の松浦善剛さんが暖簾を掲げています。
大学を卒業した後、京都で5年にわたって修業を重ね、その後も日田で和菓子の技と心をひたむきに磨いてきました。
「提供する素材は、こだわって選んだ品質は変えずに使い続けます」。
そう話す善剛さんの言葉には、お菓子と向き合う誠実さが滲んでいます。

■ 森の景色を映す、亀山のたたずまい
店の看板菓子「亀山」は、近くの亀山公園の森をイメージして生まれたそう。
丸くごつごつとした姿は、どこか愛嬌があります。

特製の小豆あんをあんこ玉にし、クルミとピーナッツをひとつひとつ手作業でつけて焼き上げています。
口に運ぶと、ほろりとほどける餡とナッツの香ばしさが重なり、思わず笑みがこぼれます。
長く愛されてきた理由が、一口で伝わってくるようです。

亀山… 1個:税込140円 棹菓子:税込860円

■ そばが香る、日田の誇り
もうひとつ、訪れる人にぜひ味わってほしいのが「そば饅頭」。
そば粉を練り込んだ生地に、自家製のこしあんを包んだ素朴なお菓子で、口に入れた瞬間、そばの香りがやわらかに広がります。

甘さは控えめで、上品な味わいが続きます。
日田の代表的な菓子として親しまれ、昔から変わらぬ製法を守って作られています。
手間ひまを惜しまない姿勢が、ここだけの味を生んでいます。

そば饅頭… 1個:税込130円

■ 季節を告げる、特別なお菓子
松浦松翁堂には、季節の和菓子も揃っています。※前日までに要予約

「はなびら餅」期間限定(12月30日頃~1月15日頃)
羽二重餅に白味噌餡と蜜煮のごぼうを包むこの一品は、下ごしらえに多くの時間と手間をかけて仕上げているそうです。

「うぐいす餅」期間限定(1月中旬~2月末頃)
やわらかな羽二重餅と粒あんに、うぐいす粉がふんわりと春の気配を添えています。

どちらも、四代目の善剛さんが京都で出会い、その魅力に惹かれて作り続けている和菓子です。
季節の限られた時期にだけ味わえる贅沢が、訪れる人の楽しみになっています。

■ 京都仕込みの芯の強さ
善剛さんが修業を積んだ京都の菓子屋では、朝早くから夜遅くまで仕込みに打ち込む日々が続きました。
共同生活を送りながら、和菓子作りの技と心を学ぶ経験は、今も大きな支えになっているそうです。
「またあれが食べたい、と言っていただけることがうれしいんです」。
その言葉を口にする表情には、ぶれない思いがにじんでいました。

■ 二人三脚で育てる店の空気
ご夫婦の息の合ったやりとりも印象的です。
奥さまの明るい接客と、善剛さんのまじめなものづくりが、この店にやわらかな空気を生んでいます。
ひとつひとつのお菓子に込められた時間と想いが、訪れる人を穏やかな気持ちにさせてくれます。

日田の旅のひとときに、松浦松翁堂の菓子をそっと添えてみてはいかがでしょうか。
一つひとつに込められたまじめな手仕事が、きっと心をあたためてくれるはずです。

◼️『松浦松翁堂』
住所:大分県日田市隈1丁目3‐31
電話:0973-22-2358
営業時間:8:30 ~ 18:30
定休日:不定休・正月休
駐車場:あり(店舗前 数台)

Google Map https://g.co/kgs/6HLQpYL

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