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夏の風物詩! 映画『サマーウォーズ』心に刺さる名言・名台詞まとめ|旧い世界と最新の世界の最も美しい映像がロマンチックに合体した細田守監督の名作

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

夏の風物詩と言っても過言ではない細田守監督の名作『サマーウォーズ』が8月1日(金)に金曜ロードショーにて放送されます。

本作は、最先端の仮想世界「OZ」と、のどかな田舎の原風景を舞台に、内気な高校生と大家族が力を合わせて世界の危機に立ち向かう物語です。

リアルとデジタルが交錯する独特な世界観は、観るたびに新たな感動を呼び起こし、夏が来るたびに必ず見たくなる名作です!

本稿では、引っ込み思案の内気な高校生・小磯健二と健二を取り巻く総勢27人の大家族の名言をご紹介。健二の名台詞「よろしくお願いしまぁぁぁすっ!!」の他にも心に刺さる名言がたくさんありますので、名言・名台詞と共に作品を振り返りましょう。

※本稿にはネタバレ要素が含まれますのでご注意ください。

小磯健二の名言

「ここに来れてすごく楽しかったです。うちは父が単身赴任中ですし、母も仕事が忙しくて、家ではたいてい一人です。大勢でご飯食べたり、花札やったり、こんなに賑やかなのは初めてっていうか。うれしくて。とにかく、お世話になりました」

仮想世界「OZ」を混乱させた犯人として警察に手配されてしまった健二。さらには憧れの先輩・夏希の婚約者ではないことも親戚一同にバレてしまいました。そんな中、家族の温かさに触れたことがとても嬉しかった健二は、大家族への最後の挨拶として、このセリフを言いました。

引っ込み思案で内気な健二から発せられた素直な気持ち。寂しさの中に温かさも感じる名言です。

「ネットの中だからって何でもやっていいと思ったら大間違いだ!」

こちらは、仮想世界「OZ」で大暴れしている最強のハッキングAI“ラブマシーン”に対し、健二が放ったセリフです。

2009年の公開から16年が経った現在では、「OZ」内での買い物やスポーツ観戦、行政手続き、医療データ管理といったサービスがすでに現実のものとなっています。インターネットや仮想世界が日常に溶け込んだ今だからこそ、健二のこの言葉には重みを感じますよね。

「……まだ負けてない」「同じです。諦めたら解けない。答えはでないままです。」

4億人以上のOZアカウントを奪い、手に負えないほどに巨大化した“ラブマシーン”。“ラブマシーン”が奪ったアカウントの中には、日本の小惑星探査衛星「あらわし」をGPS誘導するためのアカウントも含まれており、世界中の核施設のどこかに落とすという「遊び」を始める事態に。

最悪の事態にみんなが嘆く中、健二だけは諦めておらず、この名言が出ました。

「よろしくお願いしまぁぁぁすっ!!」

『サマーウォーズ』を見たことない人もこの台詞だけは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか! こちらは暴走した”ラブマシーン”が仕掛けるパスワードを解く際に出たセリフです。

「よろしくお願いしまぁぁぁすっ!!」の掛け声とともに、鼻血を出している健二のシーンがとても印象的ですよね!

篠原夏希の名言

「まだ負けてない!」篠原夏希

諦めずに懸命に”ラブマシーン”と戦う健二の姿を見た夏希が叫んだ言葉です。このシーンは何度見ても鳥肌が立ちます!

「賭け金は、あたしの家族!」

こちらは、夏希と”ラブマシーン”の最後の花札勝負のシーンでのセリフ。夏希の後ろには家族のアバターがずらりと並んでいます。ただのゲームではない、世界の命運を賭けた勝負。言葉の重みを感じますね。

「…嬉しい…ありがとう…」

こちらはラストシーンでの、健二からの告白を受けての夏希の言葉です。世界も救われて、2人も結ばれて最高にハッピーなシーンです! 頬を赤らめてのこんなセリフ、にやけちゃいますよね(笑)

陣内栄の名言

「大事なのは昔のように、人と人が声をかけ合ってコミュニケーションをとること。」

こちらは、仮想世界「OZ」の中での混乱が現実世界にも波及して、街が大混乱に陥った時、栄おばあちゃんが言ったセリフです。仮想世界というデジタルな世界で起きた出来事だったとしても、実際にこの問題を乗り切るのは人間です。

人と人とのコミュニケーションは人工知能になんか負けないという、栄おばあちゃんの強い意志を感じる言葉となっています。

「ここで頑張らないでいつ頑張るんだい?」「あきらめなさんな。諦めないことが肝心だよ」「あんたならできる!できるって!」

こちらは混乱の中、人脈の広い栄おばあちゃんが関係各所に連絡をしてみんなを励ましたセリフです。栄おばあちゃんは上記の言葉以外にも、多くの労いや励ましの言葉をかけています。

その中でも私がグッときたのは、電話の相手一人ひとりに対してきちんと名前を呼んでいること。名前を呼ばなくても伝わることでも、きちんと名前を呼ぶことによって強い信頼が生まれているように感じました。

「家族同士、手を離さぬように。人生に負けないように。もし、辛い時や苦しい時があっても―、いつもと変わらず家族みんなそろって、ご飯を食べること。いちばんいけないのは お腹がすいていることと、1人でいることだから。私はあんたたちがいたおかげで、大変幸せでした」

こちらは陣内家当主・陣内栄の遺言です。この栄おばあちゃんの言葉に、パニックになっていた一家も落ち着きを見せ、言葉通りご飯をみんなで食べて決戦に挑みました。

家族のあり方とは、こういうものなんだと教えてくれる本当に素敵な言葉ですよね。昔は当たり前のように家族で食卓を囲んでいましたが、今は一人でご飯を食べることが普通になっています。この言葉を聞くたびに、毎日とは言わずとも時間を見つけて家族でご飯を食べようと心から思います。

その他の名言

「………ちょっと言えないとこ」陣内理一

こちらは陣内家本家の長男で、陸上自衛隊に所属している陣内理一のセリフです。“ラブマシーン”との対決のために高機動車を松本駐屯地から乗りつけてきた際に健二から所属を聞かれ、このように答えました。

ちょっと言えないというあたり、国の機密に関わるところなのかなと予想ができますが、そこをお茶目に言う理一にキュンとした方も多いのではないでしょうか!

「ナツキへ ボクのアカウントをどうぞ使ってください」ドイツの男の子

順調だった”ラブマシーン”との戦いですが、だんだん雲行きが怪しくなり、夏希の手持ちアバター(チップ)は遂に74に。掛け金が不足してしまい、これ以上ゲームを続けられなくなってしまった時、ドイツの男の子から「ナツキへ ボクのアカウントをどうぞ使ってください」というメッセージが届きます。

その直後、カジノフィールド内に無数に出現するアバターの数々。ドイツの男の子からの一言で、戦況を見守る世界中に暮らす1億5千もの名も無き人々が、動いたのです。

家族の繋がりというアナログな繋がりだけではなく、インターネットの世界でのデジタルな繋がりも表現されていて、心を奪われるシーンです。ドイツの男の子の初期アバターのような見た目も、とってもいいですよね!

夏はやっぱり『サマーウォーズ』!

夏のアニメ映画といえば『サマーウォーズ』! 細田監督作品の入道雲を見ると「夏がきたなぁ」と感じますよね! まだ観たことがない方も、何度も観ている方も、『サマーウォーズ』で熱くて優しい夏を感じてみませんか?

[文/五反田ちさと]

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