開成町 9年ぶり防犯カメラ増設 犯罪抑止を期待
開成町は安全対策強化のため、9年ぶりに屋外防犯カメラを3台増設し、2月25日から運用を開始した。これにより、町内の防犯カメラ設置台数は計16台となった。
開成駅周辺や人通りの多い公園、交通量の多い交差点などに設置される屋外防犯カメラは、2015年に完成した南部地区の土地区画整理事業に伴い取り付けが開始され、14年から16年までの3年間、計13台が設置されている。地域防災課の担当者は「子育て世帯の親から『公園内にカメラがあると子どもを安心して遊ばせられる』との声も届いている」と話す。
開成町の犯罪認知件数は、調査を開始した21年は67件、22年は76件、23年は107件、24年は78件。昨年は減ったものの、増加傾向にあることから、犯罪の抑止、事件・事故の早期解決をはかるため、今回9年ぶりに3台が増設された。場所は、「吉田島交差点」、「開成駅東口」、「あじさい公園」の3カ所。松田警察署から、事前に5つの候補地の提案があって、3カ所を選定した。
機種は最新モデル。町役場のモニターからリアルタイムで状況を確認でき、カメラで撮影された映像の中に動きがあったことを検知する機能も備えている。
今後も、犯罪認知件数の推移などを考慮して設置を進めていく方針で、25年度にも3台の設置が予定されている。場所は、松田警察署と協議して決定する。
防犯対策強化を進める開成町は昨年、松田警察署、キリンビバレッジ(株)、相模ベンディング(株)と「防犯活動に関する協定」を、松田警察署と「開成町安全・安心まちづくりに関する協定」を締結。6月には県西地域では初めて、防犯カメラ付き自動販売機も設置している。同課の担当者は「防犯カメラ作動中の表示があるため、一定の抑止効果はあると考えています。町内の防犯意識を高め、安心・安全なまちづくりを推進していきたい」と話している。