ガッツリ装備は不要!?今すぐ始められる「ライトな車中泊キャンプ」のススメ!
近年、愛好家が増えている「車中泊」。やってみたいけれど何を用意すればよいのか分からないという方のために、今回は、(HEAT的!)私流のライトな車中泊キャンプの始め方をご紹介します。
ライトな車中泊キャンプって?
ライトな車中泊キャンプとは、かんたんに言うと、寝るのがテントではなく車というだけのキャンプスタイルです。
一般的に「車中泊」というと 車の中を家のリビングみたいな内装にし、ポータブル電源と調理器具もセット、料理と食事を楽しみランプの灯りで読書、そしてオールフラットにした手作りベッドで寝る…といった“ガッツリ装備”のスタイルが、アウトドア系の雑誌やWEBサイトで紹介されていることが多いもの。しかし、ライトな車中泊はそんなガッツリ装備は不要。車内で寝床さえ作れたらOKなんです。料理をしたりくつろいだりは、車外で行います。
後ほど紹介する最低限必要なもの以外は、すでに持っているキャンプ道具で流用できるので、安価に、そしてライトに始めることができるのが私流の「ライトな車中泊キャンプ」です。
くつろぐのは車外
テントではなく車中泊をするメリットは、設営と撤収が圧倒的に楽という点、悪天候や天気の急変にも強く、鍵と鉄のボディに守られていて防犯面でも安心です。
これだけで大丈夫!ライトな車中泊キャンプに必要なもの
まず絶対必要なのは「車」!
まずなんといっても必要なものは「車」です。とはいっても、キャンピングカーやワンボックスカーのような特別で大きな車は必要ありません。普段乗っている車でも、ライトな車中泊キャンプには十分です。軽自動車でも、1人か2人なら全然問題ありません。あえて軽VANなど小さな車で楽しむ方も増えています。
私はジムニーJB23で車中泊。ひと昔前の軽自動車でもフラットにすれば広々
助手席と後部座席を倒し、クッションなどで段差を解消してマットを敷き、寝床を作りましょう。スペースを有効に使うため、天井収納ネットがあれば便利です。
そして絶対必須の「カーテン」
そして次に必要なものは、目隠し用の「カーテン」です。外から車内が見えないようカーテンでプライバシーを確保し、車外からの光を遮ります。夜は車内を明るくすると、暗い外側から丸見えになってしまいます。また朝日が差し込むと早朝に目が覚めてしまいます。そのため全ての窓にカーテンが必要です。
ジムニー専用の吸盤タイプの遮光カーテン。専用なのでサイズぴったり
タオルなどで代用することもできますが、一番のおすすめは、自分の車種専用で窓に貼り付けられるタイプのものです。専用なので窓のサイズに合わせて作られており、吸盤やマグネットなどでかんたんに取り付けることができます。遮光力も強く、防寒や防音効果も高いのでおすすめです。ネットで数1000円で購入することができます。
夏は「網戸」も忘れずに
夏場の車中泊キャンプにぜひ持っていきたいのが、窓用の「網戸(ネット)」です。窓やバックドアを開けておきたいときに虫の侵入を防ぎ、プライバシー確保のためにもぜひ常備しておきましょう。風を通すことで車内が高温になるのを防げます。
こちらもネットで数100円~1000円前後で購入できます。窓の大きさや形にあったものを購入しておきましょう。
窓枠にかぶせるだけ
バックドア用のものはクリップで数ヵ所を留めるだけ
ほかに車中泊キャンプに必要なものとしては、マット、寝袋、ランタン、クーラーボックスなどです。これらは通常のキャンプ用のものでOKです。
これだけは守って!車中泊キャンプの注意点
その1.車中泊は許可された場所で
車中泊はオートキャンプ場やRVパークなど、決められた場所で行いましょう。オートキャンプ場であってもまれに車中泊を禁止しているところもあります。事前に確認しておきましょう。また、道の駅や高速道路のSAは休息のための仮眠のみ認められており、車中泊は原則禁止されています。
その2.エンジンとライトはオフに
自然環境の保護や騒音防止のため、エンジンは必ず切りましょう。アイドリングは禁止です。また、窓の開閉時など一時的に電源をONにする場合にヘッドライトが「AUTO」になっていると点灯してしまい、周囲のキャンパーの迷惑になってしまいます。ヘッドライトも忘れずにOFFにしておきましょう。
その3.ドアの開閉は静かに
夜になり周囲が静かになると、車のドアの閉まる音や「ピピッ」というロック確認音は結構周囲に響きます。ドアの開閉は静かに行い、ロック確認音もできたらOFFにしておきましょう。
ここ最高!おすすめの車中泊キャンプスポット2選
さて、これまでの経験から私が個人的におすすめしたい、ライトな車中泊キャンプにうってつけのキャンプスポットを2つご紹介しましょう。
天空の車中泊スポット「伊吹山ドライブウェイ」
雲海が迫る山頂駐車場
滋賀と岐阜の県境にある伊吹山(標高1377m)を走る「伊吹山ドライブウェイ」は、毎年7月と8月の金土、祝前日とお盆の期間に24時間のオールナイト営業をしており、標高1260mに位置する山頂駐車場で車中泊をすることができます。
琵琶湖に沈む夕日と夜景、満点の星空を眺め、早朝には雲海から昇るご来光を拝むこともできます。
伊吹山山頂からのご来光
※利用には通行料金(軽普通車3400円)が必要です。また伊吹山は屋外での火の使用は禁止されています
伊吹山ドライブウェイ
住所:〒503-1501 岐阜県不破郡関ケ原町関ケ原1586番地
TEL:0584-43-1155(日本自動車道株式会社)
HP:https://www.ibukiyama-driveway.jp/
車内から海が見える「南淡路シーサイドオートキャンプ場」
海沿いのサイト
写真提供:南淡路シーサイドキャンプ場
「南淡路シーサイドオートキャンプ場」はその名の通り、淡路島の南端にあるオートキャンプ場です。海を眺めながら車中泊キャンプを楽しむことができます。国民休暇村の敷地内にあるため、施設の温泉を利用することも可能です。海を眺めながら、のんびりと1日を過ごしたり、釣りを楽しむこともできますよ。
サイトのすぐそばで釣りも
写真提供:南淡路シーサイドキャンプ場
南淡路シーサイドオートキャンプ場
住所:〒656-0503 兵庫県南あわじ市福良丙870-1
TEL:0799-52-0291
HP:https://www.qkamura.or.jp/awaji/camp/
ライトな車中泊キャンプは、キャンプ経験者ならよりかんたんに、より機動的に楽しむことのできるアウトドアスタイルです。キャンプだけでなく、釣りや星空撮影、バードウオッチングやカヤック、SUPなどと組み合わせて、アウトドアをよりアクティブに楽しんでみてください。
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レポーター
プロフィール:アベヒロノブ
趣味はキャンプ・車中泊・SUP・カヤック・登山・スキーなど、週休2日では全然足りないサラリーマンライターです。ドローンの資格を取得しました。空撮を楽しみたいと思っています。