なぜ日本で戦うのか。王者ロニー、後悔なき激闘の軌跡
カーマニアの安東弘樹が、これまた車が大好きな方をお迎えしてお送りする30分。
今週はイタリア出身のレーシングドライバーロニー・クインタレッリさん登場。
昨シーズンでSUPER GTでの活動を終えたロニー選手にモータースポーツの魅力を伺いました。
ロニー・クインタレッリ選手
イタリア出身のレーシング・ドライバー。
10歳でカートレースデビューを果たし、1999年、ヨーロッパカート選手権での125ccクラスチャンピオンをキッカケに本格的にレーシングドライバーとして活動を始めます。
ここ日本での本格的な活躍は2005年から。
国内最高峰のモータースポーツ「SUPER GT」に参戦。
GT500クラスで経験を重ね、2013年にニスモに移籍。
以降23号車の顔として数々の戦績を残しました。
そして昨シーズンでスーパーGTでの活動を終えました。
モータースポーツとの出会い
モータースポーツが盛んなイタリア出身のロニーさん。
当然、父親も大のモータースポーツファンでした。
さらにロニーさんの幼少期は80年代。
セナ・プロストなどによって彩られた世界的F1ブームのど真ん中を過ごした少年時代です。
やがて生でF1レースを観戦する機会を得たロニーさん。
その迫力に圧倒され、本格的にレーシングドライバーの道を夢見るようになりました。
一方で9歳の頃に出会ったのがカート。
父親と二人三脚でカートの経験を積み、やがてレースでも勝てるようになったロニーさん。
そしてデビュー9年目の19歳の時にヨーロッパカーと選手権で念願の125ccクラス優勝。
しかし…レーシングカートで世界一まで後一歩及ばず…
この「届かなかった一歩」で、夢だったF1ドライバーの扉が開くことはなかったと振り返ります。
日本での活躍
ロニーさんが日本に来日したのは2002年。
当時、日本のINGINGのチーム監督を務めていたラファネルからのオファーを受けて来日しました。
そこで全日本F3選手権での活躍によりSUPER GTに参戦の「TOYOTA TEAM SARD」からのオファーを経て、GT500クラスでデビューを果たします。
日本に来日してから既にテレビでSUPER GTの迫力、そして観客の熱狂を目にしていたロニーさんはこのフィールドでの活躍を誓い、来日3年目の2005年にプロとしての契約を果たし、やがて日産に移籍。
さらにNISMOのエースドライバーとなり、5年で4回の年間チャンピオンという偉業を果たしました。
来日当初はF1への憧れを捨てきれなかったロニーさん。
しかしやがてSUPER GTにのめり込み、今では日本に来て本当に良かった、自分のキャリアに全く後悔はないと述べているのが印象的でした。
来週も引き続きレーシングドライバーのロニー・クインタレッリさん登場!
来週も引き続き、レーシングドライバーのロニー・クインタレッリさん。
プライベートカーライフについても伺います!
(TBSラジオ『GARAGE HERO’s~愛車のこだわり~』より抜粋)