【便秘外来医が紹介】ゆらすことで腸の力をサポート!「S状結腸」の流れをよくするマッサージ
(水上 健/KADOKAWA)第6回【全8回】
テレビや雑誌などに多数出演する便秘・IBS(過敏性腸症候群)分野の第一人者・水上 健医師によれば、最近はリタイヤ後に便秘になる男性が増えているそうです。そうした患者の中には、下剤を服用しすぎたことで腸がダメージを受けたり、腸内環境や食事にこだわりすぎて便秘対策に疲れ果てている方も多いのだとか。先生が便秘外来で多くの患者の診療にあたることで分かった真実と、最新データに基づく正しい知識をまとめたのが書籍『快腸大全 便秘外来医が3万人を診てわかった腸の新常識』(KADOKAWA)です。今回はこの本の中から、30年来の便秘が治ったという報告もあったという「腸ゆらしマッサージ」についてご紹介します。
※本記事は水上 健著の書籍「快腸大全 便秘外来医が3万人を診てわかった腸の新常識」から一部抜粋・編集しました。
S状結腸の流れをよくする下腹部トントンマッサージ
【基本姿勢】あおむけになり、ひざを立てる
お腹に力が入ると腸がゆれにくくなるので、リラックスできる姿勢で行う。お尻の下にクッションなどを敷くと腰痛予防になるとともに、マッサージの効果がさらに上がる。
Point
脚は肩幅に開く
【手の置き方】おへそのやや下をはさむ位置に両手を当てる
親指を除く4本の指を伸ばしたまま、S状結腸をはさむように。左右の手の間は10cmほど空けておく。
※お腹の中で拍動しているのは動脈なのでマッサージしないでください。力加減は指先がお腹に少し沈む程度
【やり方】右手、左手と交互にトントンと押す
恥骨の上からおへそのあたりまでの範囲を手を上下に移動させながら押す。腸をゆらすようなイメージで。(1分間行う)
Point
左右交互にリズミカルに