【マネ推奨】ズボンをおしゃれに羽織るにはどうすべきか、真剣に考えて「5つのパターン」を編み出した!
言うまでもなく、ズボンは穿(は)くものである。だが、私(佐藤)はあえて問いたい。本当に穿くだけが、ズボンの役目か? 否! 穿くと決めたものがズボンを穿いているに過ぎないのである。つまりは! 羽織ればズボンは「穿く」という呪縛から解き放たれ、衣類としてあらたな役目を果たすことができるはずなのである!
ということで、ズボンの限界を越えるために、ズボンを羽織ってみることにした! その結果、新しいファッションの地平線が見えてきたのであるッ!!
・ズボンを羽織る!
ズボンの限界に挑むために私は、日々挑戦し続ける男、中澤星児と共に、着こなしについての実験を開始した。用いるのは、編集部のタンスに入っていた綿のパンツである。これを穿く以外の方法で羽織る、もしくは纏(まと)うのである。
・パターン1 ボレロ風に着こなす
まずは先攻の私からいってみよう。最初に思いつく単純な方法は、穿かずに足の部分に腕を通すことだろう。両手を袖として通してみると……。
佐藤「ジャン! ボレロとしていけるんじゃないの?」
中澤「あ、いいっすね。かなりいい」
中澤「なんかキムタクみたいっすね」
佐藤「そうか? キムタクみたいか。どこら辺が?」
中澤「昔のキムタク、なんかそういうジャンバー着てませんでした?」
佐藤「ジャンバーは着てただろうけど、ズボンに腕は通してないと思うぞ」
・パターン2 マフラーとして纏う
次は後攻の中澤だ。彼は肩に足の部分をかけると前の裾を結わえた。そして羽織ったズボンの上からジャケットを着てマフラーにして、ズボンの新たな活路を見出したのである。
中澤「どうっすか?」
佐藤「アリだねえ~……。誰もそれがズボンとは気づかんだろう」
中澤「こんなジャケットとも合うんじゃないかと」
佐藤「いや、さすがにヒョウ柄には負ける。けど、ズボンの新しい可能性を示しているぞ」
・パターン3 マスク・マフラー一体型
続いては私だ。私は「被る」という選択をした。だが、股の部分を被るのではなく、片方の足に頭ごと突っ込んでみた。すると、先の2パターンとはまた違った世界が広がったのだ。
佐藤「どう? 鏡が見えんのだが」
中澤「めちゃくちゃカッコいい! ゲームやSF映画のキャラにこういうのいそう」
中澤「マスクとマフラーが一体になった感じがいいっすね」
佐藤「見えんけど、自分でもカッコいい気がしている」
・パターン4 拘束着風
後攻中澤は、ズボンの裾部分から両手を通す。最初のボレロの逆転の発想である。いまさら気づいたが穿く以外にこんなに選択肢が多いとは思ってもみなかった。
中澤「こういうのはどうっすか?」
佐藤「いいねえ~。肩に切り返しのあるツートーンの拘束着みたいでカッコいい」
中澤「これ、座った方が様になりません?」
佐藤「いいね、星児の穿いてるカーキのズボンとの相性もいいな。そのまま街に出られるぞ」
・パターン5 袈裟(けさ)風
最後は2人で相談して、いまだ挑んでない着こなしを模索する。しかしここまでかなりエッジの立ったアイディアを出してしまったので、どちらかといえば控え目なアプローチとなった。
佐藤「斜めにかけて袈裟風ってところかな」
中澤「遠くから見たら、ショルダーバッグに見えそうですね」
佐藤「ズボンのポケットにモノを入れられるしな」
中澤「逆さまだから落ちるんじゃないですか?」
というわけで、1本のズボンから5つの着こなしアイディアが誕生した。ぜひ皆さんもコレを参考に、未知なるズボンの可能性を模索して頂きたい。穿くだけがズボンじゃない。みんなで着こなそう!
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24