青山学院大、箱根駅伝連覇を報告選手、監督らで黒岩知事を表敬訪問
神奈川県内の相模原キャンパスを拠点とする青山学院大学の陸上競技部らが、1月27日に神奈川県庁を訪れ、1月2日、3日に開催された「第101回東京箱根間往復大学駅伝競走」で2年連続8度目の総合優勝を果たしたことを黒岩祐治知事に報告した。青山学院大学からは、この日、同大学の主将の田中悠登選手ら4人、また稲積宏誠学長や原晋監督らコーチ陣5人が来庁し、優勝報告を行った。田中選手は、「やるべきことはやってきた。当日の不安点は、体調不良などで自分たちの本来の力が出せないこと。気負いせず、いつも通り走れるようチームワークを高めることを意識した」と当日を振り返った。また原監督は「やはり怖かったのは、感染症などで選手が出場できないこと。しっかりと体調管理を行ってきたことが、優勝につながった。また選手たちが気持ちよく走れるよう尽力してくれた道路交通整備の関係者にも感謝を申し上げます」と話した。
黒岩知事は、「今年も釘付けになって応援。特に5区での追い上げは、感動した」と伝えた。61歳の頃から、フルマラソンに挑戦している経験も交え「復路からの安定の走りも、胸が熱くなった」と改めて優勝を称えた。
報告会には、選手らが競技に集中できるよう白バイなどでレースを先導した神奈川県警や道路整備で尽力した神奈川県建設業協会なども参加。県関係者は、激戦の裏には「こうした大会の環境作りに尽力してくれている人があってこそ」という思いを伝え、感謝の言葉を述べた。
3連覇に向けて
青山学院大学の駅伝関係者らは、1月26日にもキャンパスのある相模原で優勝パレードにも参加。会場には約4万人が集まった。参加した選手らは「応援してくれる人達と会えただけでなく、おめでとうという沢山の声がうれしかった」また「全日本を負けた後だったので、箱根駅伝の優勝は、サポーターと1つになったことで勝ち取れたものだと思います」と地元への感謝の言葉を示し、パレードを振り返った。
稲積学長は「2003年、相模原キャンパスに拠点を移した時には、グランドもなく、練習環境の整備にも苦労した。翌年に原監督を迎えて、そこから今回に至るまでの輝かしい成績を収めることができ、監督を始め、関係者らに大変感謝している」と熱い思いを話した。最後に原監督は「監督を始めて、今年で21年目となります。最近は、若手コーチの後進育成なども意識し始めました。何より来年の箱根駅伝ですが、現状は5位と予想。ここから原メソッドを用いて、3連覇に向けて、また頑張っていきます」と次大会へに向けて想いを口にした。
なお報告会に参加した選手は、主将田中悠登選手(4年・箱根駅伝9区)、寮長若林宏樹選手(4年・箱根駅伝5区)、野村昭夢選手(4年・箱根駅伝6区)、黒田朝日選手(3年・箱根駅伝2区)。