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夫から罵倒される日々のなか、迷いながら出産。離婚のきっかけはDV…。私がシングルマザーになるまで【体験談】

たまひよONLINE

4歳、9ヶ月の女の子2人の育児に奮闘中の、33歳ママライター“こふみ”です。現在は再婚して家族4人で楽しく暮らしていますが、前夫との出会いからシングルマザーになるまでの経緯と心境を、ちょっとだけお話しさせていただきます。

異国の地、暑い熱気でのぼせる愛…。元夫は外国人


当時24歳の私は、語学留学を決意。知り合いが誰もいない異国へ、自分探しの
旅へ出ることにしました。

最初は英語が全くわからず、周りとのコミュニケーションもままならない状態でしたが、次第に会話もできるようになりました。元夫に出会ったのは、ちょうどそのころ。通っていた語学学校のフィリピン人教師でした。

元夫の授業は毎回笑いが絶えず、楽しい時間でした。そして、私たちは徐々に惹かれあい、結婚を誓う仲になりました。しかし、交際当時から元夫は激昂しやすい性格で、思うようにならないと怒鳴り散らし、言ってはいけないような言葉も平気で言う人でした。

日本での新婚生活は、絶えない喧嘩のなか妊娠へ


喧嘩が絶えない毎日でしたが、一度は結婚を誓った人。日本に来たら変わるかもしれないと、淡い期待を抱いて27歳で結婚。日本での新婚生活をスタートさせました。しかし、やはり夫は変わりませんでした。夫は些細なことで私を罵倒し、私は夫を怒らせないようにと顔色を伺う生活を送っていました。

離婚が頭をよぎるようになったころ、妊娠が発覚。素直に喜べず、何度も中絶を考えました。離婚や堕胎について検索しては涙が溢れ、未来が見えない状況に…。そうやって悩んでいる間にも、おなかはどんどん大きくなっていきました。

つわりのために吐き気や頭痛で苦しく、命が宿っているということを、身をもって実感しました。そんなある日、いつもの喧嘩から激昂した夫が、荷物をまとめて「離婚だ!!」と、騒ぎ出しました。

おなかの子に愛情が芽生えてるのに…離婚?!


些細なことでわが子を見捨てて母国へ帰ろうとしている元夫に、怒りと憎しみを抱き、悲しさが湧き出てきました。「この人と一緒に子育てはできない」と思うと同時に、私ひとりで育てられる自信も持てずに、中絶する方向に気持ちが向いていきました。

しかし、どうしても私には決断できません。まだ見ぬわが子に愛情が芽生え始めていることに気づいたからです。

「この子のために」という思いから別れずに毎日を耐え、ついに出産の日を迎えました。夫は大変喜び、娘を可愛がってくれました。しかし、私たち夫婦の関係性は変わらず、私のストレスは、じんましんや6つの円形脱毛という形で体にも症状が現れ始めたのです。

悩んだ末、一歩前進も離婚に踏み切れず


「この状況を変えなければ!」と思い、まず自立への一歩として子どもを保育園に預け、仕事を始めました。それから、恥を承知で今の状況を周囲の人へ洗いざらい話し、相談にのってもらいました。それでも、金銭面での不安から、離婚まであと一歩踏み切れずにいました。

そんな中、「この生活を続けていてはいけない」と、目を覚ますような決定的なDV事件が勃発。これを機に離婚を決意し、晴れてシングルマザーになりました。

夫のいない生活は想像以上に心穏やかで、私は少しずつ自分を取り戻していきました。心配していた金銭面も、国から支給される手当や寡婦控除を受け、問題なく生活することができました。

こうしてこれまでの日々を振り返ると、なんでもっと早く離婚しなかったのだろうと思うこともありますが、きっと私はこの段階を踏まなければ「離婚」という大きな決断には至らなかったと思います。

今だから思うことですが、どんな状況でも前を向き、行動したからこそ物事が好転していったのだと感じています。幸運にも、離婚後すぐにすてきな出会いがあり、トントン拍子に再婚が決まって、現在は幸せな毎日を送っています。この先も家族の笑顔が絶えませんように。そう願っています。 

[こふみ*プロフィール]
在宅で何かできることはあるかなと思い、ライターに挑戦中! 現在4歳の娘、9ヶ月の娘、45歳の夫と暮らしています。経験こそ宝なりをモットーに家族でいろんなところに出かけて挑戦しています。この執筆活動も経験として、これからの糧となるよう精進して参ります!

※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。

イラスト:高 しまこ

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