「闇バイトに加担しないで」現役警察官が講師 武田中高で高校3年生を対象に犯罪防止教室が開かれた【東広島】
東広島市黒瀬町大多田の武田中学校・高校(福田薫校長)は1月9日、高校3年生を対象に犯罪防止教室を開き、約60人が参加した。
講師は、東広島警察署(同市西条昭和町、大野勝俊署長)の今若秀孝生活安全課長。昨年10月に関東地方の中高生3人が、遊ぶ金が欲しくてSNSを通して闇バイトに応募し、山口県で強盗に入る準備をしていたとして強盗予備の容疑で逮捕された事件を例に、闇バイトの危険性について具体的に説明。「短時間で高収入が得られるバイトは存在しない。闇バイトに加担しないで」と強調し、「闇バイトに気付いたら警察署に相談するか、警察相談専用電話#9110番まで電話して」と呼び掛けた。
この後、少年の被害などに関する相談を受ける同署内の少年サポートセンターひがしひろしま準備室の佐々木有希子少年育成官が、生徒らに学んだことをクイズ形式で確認した。
受講した松田航輝さんは「ネットでバイトの募集が来たと身近で聞いたことがある。自分で判断せずに周りの人に相談して加害者にならないように気を付けたい」と話していた。
同署は、昨年12月に県立河内高(同市河内町)で同教室を開催し今回で2回目。同署によると、1月9日現在、市内で闇バイトに関わった事例はないという。 (山北)
プレスネット編集部