【三山ひろしのさんさん歩】何にでも合う魔法の食べ物発見!?ナッツバター専門店「DADA NUTS BUTTER」
日本ではあまり見かけない珍しい食べ物を販売する専門店へ
前回の記事に引き続き、今回も高知市中心部から東へ車で約40分のところにある、香美市土佐山田町を散策する三山さんと川辺アナ。
海外ではとても身近な、「ある食べ物」を販売しているお店へと足を運ぶ。
※前回の記事は本記事の最後からお楽しみください
二人が訪れたのは「DADA NUTS BUTTER」。
赤い鉄筋の建物の2階でナッツの焙煎から、ナッツバターの製造、瓶詰め、パッケージング、販売までのすべてを手作業で行っているお店だ。
出迎えてくれたのは、オーナーの武智まりかさん。
お店の外観や看板と同じ色味をした、赤のお洋服がとてもお似合い♪
DADA NUTS BUTTERは、2018年にオープンした、日本では珍しいナッツバター専門店。
「ナッツバター」と聞くと、「ピーナッツバター」を思い浮かべる人も多いだろう。
しかし、世界ではアーモンドやカシューナッツ、くるみなど、さまざまなナッツをすりつぶしたナッツペーストが「ナッツバター」として親しまれている。
製造過程では、写真のように機械で攪拌(かくはん)するのだが、これが想像以上に時間と手間を要するのだそう。なんと、15〜18時間の攪拌が必要となる大変な作業なのだ。
だが、DADA NUTS BUTTERでは出来るだけナッツバターを新鮮な状態で消費者の方に届けたい!というこだわりから、時間と手間をかけて製造から販売まで行なっている。
国内で販売されるナッツバターの多くは輸入品で種類が限られているため、いろいろな木の実を原料に作られた種類多様なナッツバターを楽しめるのはここだけだろう。
オーナー武智さんとナッツバターの出会い
オーナーの武智さんがナッツバターに可能性を感じたのは、約10年前。
大学卒業後にフィリピンやオーストラリアなど、世界各国を旅したことがきっかけだった。
世界では当たり前のように食べられているナッツバターだが、日本の食卓では見ることがない。そこに疑問を抱いたという。
お料理のコク出しやアクセントとして使われ、ただパンに塗って食べるだけではない、海外流の使い方にナッツバターの「余白」を感じたのだ。
何にでも使えるナッツバターの余白を感じた武智さんは、25歳でナッツバター専門店の開業を決意!
商品開発で大切にしているのは、日本の伝統食材を組み合わせることだ。
例えば、アフリカからアメリカ南部への旅をテーマに商品開発した「ODDムンボ」は、カシューナッツと日本伝統の発酵調味料である醤(ひしお)や浜納豆、自家製のトマトのフレーバーオイルを組み合わせて、和と洋の間のお味噌のような味わいを再現した。
自宅に一つ置いておけば、いつもの料理にちょっと加えるだけで普段とは違った味わいが楽しめる。
他にも、アーモンドのコクと魚介の旨味が凝縮した「ODD鮮仁醬」を考案。
アーモンドバターをベースに、高知で100年以上続いている新谷商店の宗田節や、おじゃこ・干しエビなどの魚介の旨味と、自家製のフライドガーリックやエシャロットなどの香味野菜、しゃりしゃりとした食感が楽しいココナッツをブレンドしている。
せっかくなので、ODD鮮仁醬を使った、おすすめの食べ方を教えてもらう三山さん。
目玉焼きごはんにぴったり!ということで、特別に店内で試食タイム♪
ホカホカのご飯の上に半熟の目玉焼きをのせ、ODD鮮仁醬をたっぷりとかける。
三山さん:いただきます!う〜ん、宗田節が効いていますね。あとナッツのコクが合うわ〜ご飯が止まりません。おいしい!
本当にナッツバターは何にでも合うのか?徹底検証!「HIROSHI'S キッチン」
海外では何の料理にでも合うと言われているナッツバター。
本当にどんなものにでも合うのか?ということで、三山さんと川辺アナが検証!題して「HIROSHI'S キッチン」。
三山さんと川辺アナが持ってきた、3つの食材に対して、相性ぴったりだと思われるナッツバターを武智さんが選定して試食。
ナッツバターが合うのか、合わないのかYESとNOの札で判定してもらう!
まず最初の食材は生クリーム。いきなり難易度の高そうな食材からスタートする!
生クリームに合わせたのは、アーモンド味(無糖)のナッツバター。
気になるお味は…
YESの札があがり、相性は良いとのジャッジ。
武智さん:おいしいです。これは間違いない組み合わせです!
生クリームにアーモンドの香ばしさが加わり、うま味がUP!アイスクリームなどに合わせると、さらにおいしそうだ!
続いては、なんと味噌汁。インスタント味噌汁にカシューナッツ味(無糖)のナッツバターを合わせる。
想像がつかないが、お味は…
三山さん:ちょっと待ってくださいよ〜おいしいのかな?
武智さん:この組み合わせは私も初めてですが…ミルキーな感じでおいしいです!
気になった三山さんも、一口試食することに。
三山さん:カニ味噌が入ったみたいな感じのコクのある味!これはイケますね。1日目のカレーに入れると、いきなり2日目のカレーの味になりそう!それくらいナッツバターでコクが加わっています。
最後は即席ラーメンと先ほど三山さんがいただいたODD鮮仁醬で検証!
武智さん:めちゃめちゃYESです!めっちゃおいしいです。完全にうま味が底上げされてます!
武智さんが絶賛するので、川辺アナも気になり一口いただきます。
川辺アナ:ぶしの・・・さかなみが・・・おいしい。
三山さん:それを言うなら「宗田節の魚介の旨みがおいしい!」でしょ。NOです!あなたの食リポはNOです!
本日初めてNOの札があがり、店内は笑いに包まれた。
普段は上手に食リポを行う川辺アナだが、あまりのおいしさに、コメントが浮かばなかったようだ。笑
いつも口にする輸入品のナッツバターではなく、一味違った手間暇をかけたナッツバターをいただき、新たな可能性を感じた三山さんと川辺アナ。
ナッツバターに合わせたらおいしそうな食べ物を想像しながら、旨みの余韻に浸りながら、帰っていくのであった。
今回のさんさん歩はここまで!次回の記事をお楽しみに。
DADA NUTS BUTTER
住所:高知県香美市土佐山田町西本町4−1−23 にしまちビル2F
電話:088-769-0739
情報提供/高知さんさんテレビ
文/さたけゆうや