「ロレックス」の品揃えは業界屈指の羅針 ヨンドシーHDが子会社化で今期売上高は660億円を見込む
ヨンドシーホールディングス(以下、ヨンドシーHD)は4月11日、2025年2月期の通期連結決算を発表した。売上高は459億200万円(前年比16.3%増)、営業利益は19億6000万円(同6.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は13億7700万円(同5.9%増)だった。
ジュエリーブランド「4°C」を展開するエフ・ディ・シィ・プロダクツグループを中心とするブランド事業(ジュエリー事業から名称変更)は、昨年12月に子会社化した羅針が第4四半期から連結対象となったことで3期連続の増益だった。ブランド事業の売上高は216億7600万円(前年比27.5%増)、営業利益は15億900万円(同5.8%増)。
羅針は「パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)」や「ロレックス(Rolex)」など、高級時計のリユース事業を手掛けており、単体での売上高は216億7600万円(前年比27.5%増)、営業利益は15億900万円(同5.8%増)と好調だ。年間の仕入れ本数は約15,000本あり、特に「ロレックス」の品揃えは業界屈指と言われている。英語や中国語対応のスタッフもおり、インバウンド需要も取り込んでいる。
アパレル事業は、リーズナブルな価格帯の商品を展開する「パレット(Palette)」を運営するアージュが好調で、既存店売上高は5期連続で増収だった。アパレル事業の売上高は242億2600万円(前年比7.9%増)、営業利益は10億2000万円(同2.4%減)だった。
2026年2月期の連結業績予想は、売上高は660億円(前年比43.8%増)、営業利益は28億円(同42.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は16億円(同16.2%増)を見込む。