犬を病気にする『飼い主の絶対NG行為』5選 誤った飼い方で重大な悪影響を与えることも…
誤った飼い方は愛犬の健康に重大な悪影響を及ぼす恐れ
犬は性格や健康状態に関して先天的な要素も大きく影響しますが、飼い主の飼い方によって大きく左右される部分もあります。
誤った飼い方をしていると、愛犬の健康に重大な悪影響を及ぼし、怪我や病気、生活習慣病などに繋がり寿命を縮める原因になることもあるでしょう。
愛犬にできるだけ長く健康的に過ごしてもらうためにも、あらためて犬にとって適切な生活習慣を見直しましょう。
犬を病気にする『飼い主の絶対NG行為』5選
どのような飼い主の行動が愛犬の健康に悪影響を及ぼしてしまうのでしょうか。ここでは犬を病気にする『飼い主の絶対NG行為』を紹介します。
1.欲しがるだけ食べ物を与える
食欲旺盛な犬は、与えたドッグフードを食べ切った後も「もっと欲しい」「次はおやつが欲しい」と催促してくることがあります。しかし、欲しがるだけ食べ物を与えてしまうと、あっという間に1日の摂取カロリーを超えてしまい、肥満になってしまうので要注意です。
また、飼い主が食べているものを欲しがる犬も多くいますが、基本的になんでも与えてしまうのはNGです。中には犬が食べてはいけない食材もあるので、中毒症状を引き起こさないためにも気をつけてください。
2.快適に過ごせる清潔な環境が整っていない
犬が過ごす環境は、犬にとって居心地の良いストレスの少ない環境作りを目指しましょう。犬は1日の在宅時間がとても長いので、生活環境が悪いと慢性的にストレスが溜まり、体調不良になってしまうこともあります。
また、部屋が掃除されていないとハウスダストアレルギーなどを発症する恐れもあります。落ちているものを踏んづけたり転んだりして怪我をするリスクも懸念されるので、犬が過ごす環境はなるべくきれいに掃除して片付けておきましょう。
3.散歩は飼い主の気分で連れていく
基本的に犬の散歩は1日2回連れて行きましょう。飼い主の気分で「今日は面倒だからいいや」と怠けてしまうと、犬は運動不足からストレスを溜め込み、問題行動を起こしたり情緒不安定になってしまいます。
また、運動不足によってカロリーが消費されず、肥満気味になったり筋力が低下したりと体にも悪影響を及ぼしかねません。必ず愛犬の体格や犬種ごとの特性に適した散歩を毎日行いましょう。
4.あまり触れ合わず必要なお世話も怠る
愛犬と触れ合う機会が少ないと、スキンシップやブラッシングによって健康チェックが満足にできません。皮膚疾患や様子の異変に気付きにくいので、病気を見逃してしまう恐れもあるでしょう。
また、歯磨きやブラッシングなど、必要なお世話を怠っていると、生活習慣病を発症するリスクも高まります。歯周病からさまざまな病気が併発される危険もあるので、必ず歯磨きやブラッシングなど、必要なお世話は毎日行ってください。
5.体調が悪そうな犬を病院へ連れて行かない
愛犬がぐったりした様子を見せていたり、嘔吐や下痢といった症状が続いていたりと普段と違う様子を見せている場合は、なるべく早く動物病院へ連れて行きましょう。
体調が悪そうな犬を見ても「自然治癒できるでしょう」と軽く見て病院へ連れて行かないと、症状が悪化し、最悪の場合、後遺症が残ったり亡くなってしまう危険もあります。
犬の体調不良は軽視せず、少しでも様子がおかしい場合は病院に相談したり、連れて行って診察してもらいましょう。
まとめ
飼い主が日頃から間違った飼い方を続けていると、犬の健康状態を悪化させたり、病気を発症していても気づかずに見逃してしまい、最悪の事態に陥る危険もあります。今回紹介したNG行為はすぐに改善し、犬が健全な暮らしを送れるよう努めましょう。
(獣医師監修:寺脇寛子)