パ・リーグ球団別週間MVP 日本ハム・レイエスが打率5割、10打点の大暴れ!オリックス中川圭太も存在感
レイエスが12球団トップのwRAA5.4
プロ野球セ・パ交流戦はパ・リーグ勢が調子を上げてきた。先週は日本ハム、オリックス、西武の3チームが5勝1敗、ソフトバンクも4勝1敗1分け、楽天とロッテも4勝2敗と全チームが勝ち越し。15日は4日に続いて今年2度目の全勝を飾るなどセ・リーグ勢を圧倒した。
SPAIAでは6月10日から15日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
12球団トップのwRAA5.4をマークしたのは日本ハムのレイエス。11日のヤクルト戦で13号2ランを含む4安打4打点、14日の広島戦で14号2ラン、15日も4安打3打点を挙げるなど22打数11安打の打率5割、2本塁打、10打点の大暴れだった。
水谷瞬、郡司裕也、五十幡亮汰らチームメイトも好調で、12球団断トツの59本塁打を誇る破壊力満点の日本ハム打線で4番を打つのがレイエス。14本塁打、40打点と2部門でリーグトップを走っており、今季はタイトルも期待できそうだ。
ソフトバンク秋広優人、西武・滝澤夏央も躍動
2位オリックスでは中川圭太が15打数7安打の打率.467をマークし、チームトップのwRAA3.3だった。15日の巨人戦では5号ソロを含む3安打を放って勝利に貢献。29歳になった「最後のPL戦士」が存在感を放っている。
交流戦8勝3敗1分けで首位に立っているソフトバンクでは、巨人から移籍した秋広優人が好調だ。14日のDeNA戦で移籍1号を放つなど13打数5安打。チームトップのwRAA2.3を記録し、新天地で本領を発揮している。
貯金を6まで増やした3位・西武では、滝澤夏央がwRAA2.0でチームトップ。10日の阪神戦で猛打賞、13、14日の中日戦でマルチ安打など20打数8安打の打率4割をマークした。育成出身の21歳が躍動している。
楽天・中島大輔、ロッテ山本大斗も成長の跡
4連敗の後、4連勝した楽天では、青山学院大から入団2年目の中島大輔が上昇。阪神との3連戦で計6安打を放ち、wRAA1.72を記録した。すでに昨季の37試合を上回る44試合に出場しており、成長の跡を見せている。
最下位ロッテも交流戦では6勝5敗と勝ち越しており、先週は山本大斗がチームトップのwRAA1.7をマークした。15日のヤクルト戦で5号、6号と2ランを連発し、24打数7安打の打率.292。期待のスラッガーがパワーを見せつけた。
交流戦の残る2カードはセ・リーグ球団の本拠地で6連戦。パ・リーグ勢にとっては慣れない球場とアウェーの雰囲気の中で真価が問われる6試合だ。パ・リーグ勢が上位を独占する交流戦優勝争いの行方にも注目が集まる。
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記事:SPAIA編集部