映画「岸辺露伴は動かない 懺悔室」出演、玉城ティナさんスペシャルインタビュー【中学生の基礎英語 レベル1】
Hello there! 「中学生の基礎英語 レベル1」のテキストを担当しているキソ5号です。今年度の「中学生の基礎英語 レベル1」の連載、Kiso1 Special Interviewでは、さまざまな方に英語学習法などについてお話をうかがっています。
6月号は今話題の映画「岸辺露伴(きしべろはん)は動かない 懺悔室(ざんげしつ)」に出演されている玉城ティナさんが登場! 10代からモデルや俳優として仕事をしながらも、「英語を現地で学びたい」という思いを捨てきれず、20歳でオーストラリアへの短期留学を果たしたといいます。今回の映画では役柄を演じるためにイタリア語も勉強したそう。玉城さんのお話から、きっと学習のヒントが見つかるはずです!
ヴェネツィアで生まれ育った女性を演じるためにイタリア語を学習しました!
2024年秋、3週間ほどイタリアのヴェネツィアに滞在し、映画の撮影に参加しました。“水の都”と呼ばれるだけあって、ヴェネツィアでの移動手段は船(水上バス)と徒歩のみ。ホテルから支度場(したくば)(メイクや着がえをする場所)までは徒歩、撮影場所までは船で移動していました。朝は、船頭さんの歌声で目覚めることも。わたしが作品で演じた女性・マリアもこんな暮らしをしているのかなと思いながら、過ごしました。
マリアは日本とイタリアにルーツを持つ、第一言語がイタリア語の女性です。セリフは監修の先生からいただいた音声や資料で口や舌の動きを確認しながら、音を覚えました。それ以外にも、ネイティブの人が話すイタリア語を耳になじませたかったので、イタリア語の映画を鑑賞したり、イタリア人の講師が英語でイタリア語を教えるポッドキャストを聞いたりしました。
あいさつや簡単な文法など、セリフ以外のことばも勉強しました。予習したおかげで、現地でお世話になったスタッフさんやホテル、レストランの方に、イタリア語で話しかけることができました。現地のことばで話しかけると、喜んでもらえるし、信頼してもらうことができる。改めて、言語を学ぶことは、とても大切だと感じられた経験でした。
Instagram やTikTok を活用して楽しく生きた英語を学びたい!
――お父さまはアメリカのご出身のようですね。
わたしの父はアメリカ出身ですが、わたし自身はアメリカに住んだことはありません。小学校と中学校時代は沖縄の学校に、高校からは東京の学校に通っていました。だから「基礎英語」のテキストで学んでいるみなさんと同じように、日本語で英語教育を受けていました。もちろん父とは英語で話すので、多少英語に慣れている感覚はあります。でも英語が第一言語の人のように、流ちょうに話すことはできません。映画祭などで英語でのスピーチを頼たのまれると緊張します。周囲から「英語を話せそう」と思われているわりに話せない……と自分では思っているので、きちんと勉強したいと思っているところです。
――実際、どのような方法で英語学習をされているのでしょうか?
ひと口に英語の勉強法といっても、今はいろいろな方法があります。このテキストで勉強しているみなさんの中には、「将来海外で働きたい」「留学をしたい」という夢を持つ方も多いと思います。そういう方たちには、文法だけでなく、生きた英語を増やしてほしいです。わたしが最近気になっているのは、Instagram やTikTok のショート動画で英単語やフレーズを覚える方法。少し前なら、街で外国人の方に話しかけないと学べなかったようなリアルな英会話を、今は自宅で、しかもひとりで楽しみながら学べてしまう。こんなお手軽な方法、活用しない手はないと思います! またミスを添削してくれるアプリもおすすめ。AIが相手ならまちがえても恥(は)ずかしくない。今は楽しく英語を学べる時代ですよね。
いかがでしたか? テキスト本誌掲載のインタビュー記事では、玉城さんが感じる英語の現在についてもお話をうかがっています。
今後もスペシャルなゲストのインタビューをお届けします。7月号は、M!LKの曽野舜太さんです! みなさんも“先輩”の声を参考にしながら、一緒に「中学英語をイチから楽しく」学んでいきましょう!
玉城ティナ
たましろ・てぃな● 1997年生まれ、沖縄県出身。女性ファッション誌の専属モデルとして活躍するかたわら、14年に俳優デビューを果たす。近年のおもな出演作に、映画「Diner ダイナー」「惡の華」「窓辺にて」「恋のいばら」「#ミトヤマネ」「366日」など。また「アクターズ・ショート・フィルム2」では脚本と監督を務めた。
※この記事は「中学生の基礎英語 レベル1」2025年6月号の「Kiso1 Special Interview」を再構成したものです。
ジャケット、トップス、ワンピース、シューズ/以上すべてAKIKOAOKI/アキコアオキ タイツ/スタイリスト私物 問:03-5829-6188
撮影=須田卓馬 ヘア&メイク=今井貴子 スタイリング=丸山佑香(まきうらオフィス) 取材・構成=藤砂 葵・キソ5号