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姉妹で訪ねた初ガチ香港旅【後編】可愛すぎるスイーツを食べまくりました

東京ディープチャイナ

姉妹で訪ねた初ガチ香港旅【後編】可愛すぎるスイーツを食べまくりました

大家好!中原美波です。

今年 6月末、姉との初の香港旅行で食べた“ガチ香港”グルメ体験の後編です。

https://deep-china.tokyo/walk-and-eat/31450/

後編では、2日目以降に訪ねた本場香港の飲茶やスイーツなど、女性好みのお店を紹介します。

さて、2日目のランチ。こちらは随分前から行くことを決めていた飲茶の専門店、【YUM CHA 中環店】さん。 

香港島の中環からそう遠くない「NUNG FUNG PLACE」という商業施設内に入っています。お昼頃はサラリーマンの方々で混むので避けた方がいいとのアドバイスを、豊洲で出会った香港の方からお聞きしたので、11時半のオープンとほぼ同時に向かいました。流石に早かったか、お客さんは1組だけ旅行客と見られる日本人だけでした。

席に着くやいないや、まず初めに何のお茶を飲むかを聞かれます。普洱茶、鉄観音茶、白桃烏龍茶、茉莉花茶から選びます。私たちは白桃烏龍茶にしてみました。濁り気がなく透明感のある綺麗な見た目で、味もお茶の深みがありながらも、後味は桃のフルーティーさでさっぱりです。

オーダーはこちらのQRコードから。飲茶はお店によっても色々なオーダー方法があるようです。

一応、紙のメニューもあるので、照らし合わせながらオーダーしました。今回はこのお店を選んだ理由にもなった、見た目も可愛い点心と定番の点心を一つオーダーしました。

まず目玉商品の一つであるこちら、「睇住流奶」(カスタード饅頭)

“食べちゃうの?”と言わんばかりのくりくりした目がついていてとっても可愛い…。実はここ最近、この点心がテレビでも頻繁に取り上げられていて、実際に食べてみたいと思っていました。そしてこのキュートな点心の特徴はこれだけではありません。

口のあたりに切り込みを入れて…頭のあたりをギュッと押してみると…(少しグロテスクかもしれないので、不安な方は再生ご遠慮ください!

ショッキングだと感じた人はごめんなさい(^_^;) 確かに少し可哀想ですが、なんと中からたっぷりのカスタードクリームが出てくるんです。この見た目の衝撃度が今話題を呼んでいるようで、近くにいた日本人の方もやはりオーダーしていました。動画を撮らずにはいられません。

しかし見た目だけではなく、中身も本格的なのが香港ならでは。外の皮はもっちり厚めの生地で、中にたっぷり入ったカスタードクリームは、卵の黄身の風味がして濃厚です。動画も大事ですが、熱々のうちにいただくことがおすすめです。

そしてこちらも見た目の可愛さから選びました。「一籠八戒」(BBQ味豚まん)です。

つぶらな瞳と耳がちょこっと生えていて、食べるのが勿体無い可愛さ。ごめん!と言いつつかじってみると、生地はほんのり甘く、中には小さく角切りされたチャーシューがゴロゴロ入っています。甘じょっぱい味付けになっており、おやつ感覚でペロリと食べられてしまいます。ちなみにこちらは口から中身が出るタイプの点心ではないので、押さずに食べてあげてください(笑)

そして最後に、手前左下の「荀尖鮮蝦餃」(たけのことエビの餃子)

単体で撮るのをすっかり忘れてしまっていました。見ての通り上には金箔が散らされており、他二つとはまた雰囲気変わってお上品な出立。中には細切れの新鮮なエビとたけのこが詰まった餡が入っており、味も濃すぎず上品です。海鮮と筍との組み合わせから生まれる深い味わいは、なんだか日本人にも馴染みある美味しさです。

皮も言うまでもなく、もちもち食べ応え十分です。次々に足される美味しいお茶も楽しみながら、見た目も美味しさも◎な初の飲茶体験、2人してお腹いっぱいになりました。

ちなみに12時を境に、仕事の休憩時間に入ったとみられる現地の方々が続々と来店するので、観光で訪れる際はぜひ早い時間に訪れることをお勧めします。しかし何より、現地の方も日常的に飲茶を楽しんでいるようで、まさに香港文化そのものがぎっしり詰まった素敵な空間でした!

そしてまだまだあります、“ガチ香港”。食べた分、食べる分しっかり歩くというスタンスの我々にはおやつも欠かせません。訪れたのは上環駅近くの【満記甜品】さん。

可愛い煉瓦造りの佇まいが目印です。私が持っていたガイドブックに記載があったのですが、香港の伝統的スイーツがたくさんあるようなので、訪れてみることにしました。

暑い香港散歩の後には、特に惹かれるスイーツのラインナップです。私たちは水分補給も兼ねて、冷たいタロ芋スイーツとマンゴースイーツをそれぞれオーダーしました。

店内はフードコートのような作りで座席数もたくさんあります。オーダーを済ませて席で待ちます。

こちらがお待ちかねのスイーツ。左は「雪山芒果西米露小丸子」(HK$59/日本円約1,200円)というマンゴーアイスと生の角切りマンゴー、タピオカや汤圆という白玉のようなものなど、様々な具材が入ったヒンヤリデザートです。

楊枝甘露のような感じで、スルスルと飲むように食べられてしまうサッパリさ、疲れた体に末端までエネルギーを行き届けてくれるジューシーさが魅力のマンゴースイーツでした。

そして右側は「台雪仙草芋圆」(HK$45/日本円約900円)。真ん中に乗っているのは、ねっとりしたタロイモペースト(アイスかどちらかを選ぶことができます。)、芋の団子や薬膳のゼリー、小豆、ハトムギなど、こちらもボリュームがあるひんやりスイーツ。汁はほんのりミルキーですが重すぎない甘さで、氷のしゃりしゃりとした食感もあります。マンゴーの方よりも、芋団子などの量も多く、かなりお腹に溜まる絶品スイーツでした。ザ・香港スイーツを食べたいという方は是非足を運んでもらいたいお店です。 

さてその後は、英国統治時代の名残をみせるヨーロッパ風の街並みや雰囲気が感じられる香港島を思う存分観光し、あっという間に夜ご飯。これまた以前取材で訪れた「香港物語」さんで食べたチャーシューやローストポーク、ローストダックの盛り合わせの美味しさが忘れられず、再び本場の味を求めて探したお店、【太興 TAI HING】さんです。

こちらもいくつか店舗を構えているようですが、私たち銅鑼灣エリアの店舗を訪れました。20時半頃に並ばずに入店でき、席に着くとこちらもQRコードオーダー方式。

ページに飛ぶと、見つけられなかっただけか、英語メニューがなくページは全て広東語。端に置いてあった紙メニューを見ながら、どうにか照らし合わせてオーダーします。やっとのことでローストされたお肉がのったご飯メニューを選ぶのですが、オプションのあたりの広東語に再び行き手を阻まれます。…“走汁”ってなんだ((((^^;

結果、紙メニューの“健康提示”という欄の、“少汁”というオプションに並列して書かれていたので、タレ(=汁)無しの意味だという予想をしてなんとか切り抜けます(後々知りましたが“走”とは加えない、などという意味だということがわかりました)。困惑しつつ調べつつ、かれこれオーダーするのに10分ほどかかりました(笑)

手前は私がオーダーしたローストポークのせご飯、「5星級燒肉飯」です。

やはり皮の部分がパリパリに焼かれています。おこげのように香ばしい皮と分厚くしっとりしたお肉は、まさに5星級という名にふさわしい上質な仕上がり。土台のご飯も日本で食べるものとほぼ変わりないので、ご飯も進んじゃいます。程よく甘じょっぱいタレが染みているのもまたお気に入りポイント。

そして姉が頼んだ奥の「太興叉燒飯」はBBQ風味のチャーシューのせご飯。私が頼んだものよりも甘みは強く、柔らかい印象です。ジューシーなお肉とご飯という最強コンビに、次から次に箸が進んでしまい、1日の疲労を癒す、胃も心もがっしり掴まれるご飯でした。

そしていよいよ最終日の朝、街中で食べられる最後のご飯です。最後まで“ガチ香港”を楽しむべく、2日目の中華圏ならではのお粥スタイルの朝食とはまた異なり、今度は英国統治時代のゆかりを感じさせる、ティーハウススタイルの朝食を楽しみます。

訪れたのは主に九龍半島に店舗を展開する【九龍餐室Restaurant Kowloon】さん。

こちらでお目当てにしていたのは菠蘿包、通称“パイナップルパン”です。何がパイナップなのか?というのは後ほど。今回はメニュー左上のバター入りのパイナップルパン、「冰火菠蘿油餐」とホットミルクティーをオーダーしました。

さすが朝食のお店、店内は賑わっていますが運ばれてくるのも早いです。なかなかなボリュームのパンと日本のものよりも色が濃いミルクティー。

ちなみにパンはスマホと同じくらいのサイズ感です。かなり大きい。

写真のように氷にのって冷やされたバターを挟んでナイフとフォークでいただきます。

パンを食べてみるとなんだか食べ馴染みある味わい。見た目からお察しの方もいるかと思いますが、そう、あのメロンパンです。実は日本でいうメロンパンは、向こうでいうパイナップルパン。

確かに色合いも黄色ですし、格子柄が入れば逆に、パイナップルの方が見た目が近い気がします。クッキー生地が被されたパンは分厚くぎっしり感があり、大きいのもあって、かなり食べ応えがあります。

日本のよりもクッキー生地の存在感があり甘いので、茶葉の渋みが後味に感じられるミルクティーと相性抜群です。街中最後のご飯、悔いなしでした。

そしてなんだかんだ、香港国際空港でもしっかり“ガチ香港”。ランチはミシュラン獲得経験もあるというこちらも超有名チェーン店、【正斗】さんにてエビワンタン麺。

搭乗直前の水分補給は【美心】さんで檸檬茶を。本当に本当にラストまで、特に気に入った美食のガチ香港たちを、味わい尽くしました!

ということで、本当に読者の皆さんもお腹いっぱいにさせてしまうくらい、とにかくひたすら食べたものをお伝えしてしまいましたが、、、今回の香港旅行で考えたことは、日本にてまずガチ中華を楽しみ、そこから現地に行くというのもまた、現代だからこそできる、新たな旅行の楽しみ方であるということ!

今まではガチ中華というと、どこか現地の味を懐かしみ、それを求めて日本にてガチ中華の店を訪れる、という懐かしい味巡りがメジャーだったような気がします。しかし食のグローバル化が進み、日本でもあらゆる地域のガチ中華が気軽に食べられるようになった今、今度は若い世代が、国内で食べたガチ中華を求めて、現地へ足を運ぶということも今後ますますありえそうですね。

現に私もそうして香港に行きたくなった1人ですし、今後も取材で出会う素敵なガチ中華のお店の出身地域に、実際に足を運んでみようと夢が膨らむばかりです!

なお今回の記事で所々登場した画質がいい写真たちは、一緒に行った姉が撮影してくれたものでした。谢谢姐姐!ということで姉の後ろ姿を添えて。これからも国内問わず、いろんなガチ中華を姉妹とも楽しみたいです^^

(中原美波)

店舗情報

YUM CHA 中環店

2/F, Nan Fung Place Nan Fung Tower, 173 Des Voeux Rd Central, Central, 香港

満記甜品

G/F, Western Market, 323 Des Voeux Rd Central, Sheung Wan, 香港

太興 TAI HING

地下C舖, Shung Lan Mansion, 17-21號 Matheson St, Causeway Bay, 香港

九龍餐室Restaurant Kowloon

14 Chung On St, Tsuen Wan, 香港

代表からのひとこと

後編でもずいぶん食べまくりましたね。スイーツ系など、ほとんどぼくの知らない世界だったので、面白かったですよ。

それにしても、香港の人たちの遊び心は楽しいですね。こんなスイーツ初めて見ました。

ぼくは近頃香港に行く機会がなかったのですが、中原さんのレポートを読んで、やっぱり香港は日本人にとって最高のグルメのまちであることを確信しました。

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