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<ワーママのトラウマ>同僚からの白い目「また休むの?」退職から半年後……ママの心境【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

私はマナ(32)。前の職場をパワハラで辞めています。パワハラといっても、私が子どもの風邪や体調不良で休みがちだったことをよく思わなかった人たちがいた、その結果としての退職でした。職場へ「休みます」と連絡するのもつらくなり、出勤したらしたで白い目で見られ、ヘトヘトになってしまいました。私は夫のケント(35)に相談して仕事を辞め、娘のミイは保育園を退園。近所の幼稚園へ転園しました。でも何かと物入りな時代です。私も働かなくてはなりません。

明日は、新しい職場へ初出勤の日です。前職を退職して半年が経ち、私はやっと小さな会社で働けることになりました。いきなりフルタイムは自信がないので、最初はパートとして働き、いずれは正社員を目指すことで人事と合意しています。

前の職場を辞める前、心身ともに疲弊していた私を見ていたミイには、ずいぶん心配をかけました。明日は、今の幼稚園ではじめて延長保育をお願いしています。ミイが馴染めるかも気がかりでした。

ミイの笑顔を見て、「私も頑張ろう」と前向きな気持ちになれました。

私がミイの手を握ると、安心したようにすっと眠りました。私も眠ろうとしたところ、「また休むの?」という声が頭の中で聞こえた気がしました。前職は、私が独身のころから続けていた仕事でした。結婚に出産。私の人生の節目を、みんなが祝福してくれていたように思います。しかしミイが1歳になり仕事に復帰して、ミイの風邪や体調不良でお休みをもらうことが多くなり、雲行きが怪しくなったのです。

私は涙が出そうになりました。隣で寝ているミイの顔を見ます。この子とケントと幸せになりたい。退職してからも散々悩んで、やっぱり私が仕事をすることが家族の幸せにもつながるのではと改めて思ったのです。 家族で出かけたり、おいしい物を食べたり、そんなささやかな幸せにだってお金が必要なのです。ミイの体調不良がつらくなったり、ケントに心配かけたりは、もうしたくない。私が働いていることで悲しませたくない。前職での経験を振り返りながら、あらためて強く思いました。

「心配していたんですッ」元同僚にバッタリ……絶対ウソだよね?

今日はケントが幼稚園までの送迎を引き受けてくれました。仕事のことだけを考えられるのはとても助かります。初日から遅刻をするわけにはいきません。私は足を早めました。通勤時間は電車で30分ほど。途中の乗り換えの駅でホームを歩いていると……。

そこには前職の同僚、チズルさんの姿が。私は背筋が凍るのを感じました。心臓がイヤな音を立てています。

紙に書かれていたのはメッセージアプリのIDでした。私は黙ってその紙を受け取ると、その場を立ち去ります。何かチズルさんに返事をしたかったのですが、できませんでした。冷たい汗が額から吹き出します。

その日は社内の配置や使ってよい備品の案内、仕事の流れなどの説明を受け、軽く実務をこなしました。私の仕事はお客様とチャットでやり取りをして、要望があった書類を作成したり、電話やメールで連絡をしたりする事務代行です。初日の仕事は疲れましたが、時間が経つのはあっという間。15時の退勤時間まで夢中で過ごしました。

私は社会復帰の手ごたえのようなものを感じました。仕事は楽しかったですし、ケントもミイも笑顔です。このままうまくいきますように。そう願わずにはいられませんでした。 家族でにぎやかに夕飯を食べ、のんびりしたあとに、布団に入ります。気持ちのよい疲れに、すっと眠れそうでした。 でも寝るときにふと、チズルさんが手渡してくれた連絡先がカバンに入っているのを思い出したのです。彼女はなぜ私に連絡先をくれたのでしょうか。

元同僚から届いた恐怖のメッセージ「私、転職してよかった!!」

私はスマホのアプリを立ち上げ、チズルさんのIDを入力しました。出てきた連絡先をタップして、「マナです。連絡先をありがとうございました」とメッセージを打ちました。

チズルさんのメッセージに驚きました。すれ違ったときに声をかけてくれただけでなく、私に会いたいと言っています。でも、正直いい気持ちではありませんでした。前職で私を叱責していたのは上司でしたが、その取り巻きのグループに確かにチズルさんもいたからです。

メッセージを送って少しすっきりしました。過去は過去、と思う人もいるかもしれません。でも私は、自分が気持ちよく会えない人とは距離を置いていい気がしたのです。

画面いっぱいのチズルさんの文章。そこにつづられていたのは、彼女のあまりにも勝手な謝罪の文章でした。

ケントの一言で、目が覚めました。私は退職したことや、休職期間があることをどこか後ろめたく感じていました。でも「退職してよかった」「後ろを振り返る必要はない」と、ようやく思えた気がします。

ああすればよかった、こうだったらよかった、と感じる場面は誰にだってあります。過去に戻ってやり直したいと思うこともあるでしょう。 でも前を向いて明るく過ごしていれば、過去のことが気にならなくなるのかもしれません。 私はこれから楽しく生活ができるように、明るく前向きでいたいと思いました。子育てをしながら働いていれば、これからも大変なことはあるでしょう。 それでも家族で協力しながら乗り越えていくつもりです。なにより家族の笑顔を守るために、まず私自身がハッピーでいようと思います。


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