【若者に大人気】2000円食べ・飲み放題の「おすすめ屋」は平日18時でもほぼ満席! 8年前に繁盛することを予測していた男がいた!!
その昔、安く飲めるお店といえば「さくら水産」であった。しかし店舗は激減して、一部店舗を新ブランド「魚がイチバン」にリニューアル。500円だったランチは1000円台のものに変わってしまっている。さくら水産のように安く飲めるお店はもうないのか……。
いや、あった! そのお店「おすすめ屋」は70品の料理と70種の飲み物が税別2000円で食べ放題・飲み放題! 破格の値段設定のため、平日18時の段階でほぼ満席になる人気ぶりだ。実はこのお店について、2017年の段階で繁盛することを予言していた男がいた。その男とは……。
あひるねこである!
彼は2017年におすすめ屋2号店(上野店)を訪ねており、おすすめ屋は安い居酒屋を求める人のとっての「救世主(メシア)」と評している。その上で、「コスパ界に新たな歴史が刻まれる瞬間を見逃さないでほしい」と呼びかけているのだ。
しかしながらその当時、おすすめ屋の存在は世の中にほぼ知られておらず、公式X(旧Twitter)のフォロワー数はわずか4人しかいなかった。繁盛店になることを予測した彼はここを「聖地」と呼ぶことを決意し、「今のうちに行っておいた方がいいだろう」と綴っていた。
それから8年経った2025年、彼の予測は驚くほど的中している。というのも、おすすめ屋は現在21店舗を展開しており、都内だけでなく、埼玉・千葉・神奈川・名古屋・京都・大阪・兵庫・熊本にまで拡大している。そのうち3店舗は「PREMIUN」と名のつく高価格帯の食べ・飲み放題を提供しているのだ。
まさかここまで読んでいたというのか!? さすが聖地とまで呼んで崇めるだけのことはある。驚くべき先見の明を発揮したあひるねこは、マジですげえ!
・平日18時半で満席!?
この8年の間にコロナがあったり国際情勢が不安定になったり、米価格が高騰したりで、ありとあらゆるモノの価格が上がっている。その一方で下がる要素はほぼ何ひとつなかった。ということは、2000円でサービスを提供していたおすすめ屋が値上げに踏み切ったとしても何ら不思議はない。実際どうなのかたしかめるために、新宿歌舞伎町の店舗へ。
入口の看板には以前と変わらず「2000円 食べ放題飲み放題居酒屋」と記されている。ってことは値上げをしていないのか……。
あひるねこが訪ねた当時は無名ゆえに、それほどお店は混み合っていなかったそうなのだが、入口までくると扉の向こうに大勢の人がいる気配がする。「宴」の音がしているぞ。
今日、平日だよな? しかも時間は18時半。飲み屋がにぎわうにはちょっと早い気もするんだけど……。
・食べ放題でも料理はしっかり
中に入るとほぼ満席! 20代前半と思われる若いお客さんでいっぱいじゃないか。学生さんかな~。そうだ、あひるねこがこう綴っていたな「私はここを聖地と呼ぶことにした。特に学生諸君には、この地を巡礼することを強くオススメしたい」。つまりこれは……、あの時の呼びかけに効果があったということではないのか!?
そんななか、1人客は私だけ。50代はどう見ても私だけだ、お店のスタッフも含めて。若者の中におっさんがひとり、拭い難い疎外感だがまあ仕方ない。そんなわけで席に着くと卓上にコンロ。鍋も食べ放題ということか、すごいお店だ。
注文する前にまずは「ご利用ルール」を動画を見て欲しいとのこと。
スマホでQRコードを読み込んだ先は、お店のYouTubeチャンネルだった。口頭で説明する手間を動画で省くのも、人件費削減のひと工夫なのかも。
見終わったら今度は、カードケースに記載されたQRコードを読み込む。するとLINEが表示されるのでお店のアカウントを友達登録。さらに専用サイトが開くのでそこから注文を行うという仕組みだ。ちなみに入店時間は18時半、1時間半後の20時がラストオーダーで、退店予定は20時半となっている。
「生」と書かれているのは生ビールの有無で、+300円で生ビールの飲み放題をつけることも可能だ。2017年当時は+200円だったそうようなので、100円値上げを実施している。それでも300円でビール飲み放題なら安いよな。
メニューを見ると、一般的な居酒屋とそれほど変わらない品揃え。枝豆やナムルなどのとりあえずの肴から、出汁まきやサイコロステーキ丼など、ひと手間かかるものまでひと通り揃っている。
鍋は鶏鍋ともつ鍋の2種類で、それぞれ7種のスープを選ぶことができる。そのほか揚げもの・ごはんもの・デザートも充実。これら全部が食べ放題。従来の食べ放題の概念をくつがえす、驚くべき品揃えである。
飲み放題はサワー・ハイボールが中心で、梅酒や日本酒、焼酎もオーダー可能。いずれも濃い目・薄い目で頼むこともできる。
で、実際にスマホで注文をしてみよう。
1度のオーダーで1人につき飲み物は1品(グラス交換制)、食べ物は2品ずつ頼むことが可能となっているのだが、メニューを見ているうちに思わず食べ物5品を入力してしまった。次から気をつけよう。
5つの料理にレモンサワーを加えて全6品を注文したのだが、価格はゼロ円である。
まずはドリンクがやってきた。ドリンクは中ジョッキでの提供だ。
にぎわっている店内で1人飲みをしているのは私だけ。普段なら全然気にしないんだけど、今日はなんだか寂しい気持ちになってしまう。だって、「若者の店に間違って入ってきたおじさん」になってしまってるんだもの……。
早く料理来ないかな~。スマホをいじって時間をつぶすにも限界がある。ヒマをもてあまして酒を飲むと、ムダに酔っちゃうしな~。早く来い……。
そうして順次料理が出てきて、卓上はにぎやかになりました。頼んだのは、茄子の揚げ浸し・鰹のたたき・エリンギステーキ・若鳥の唐揚げ・直火焼きチャーハンの5品
料理は思った以上にちゃんとしてる。2000円食べ放題というから全部冷食だと思っていたし、それでもしょうがないかなと考えていたけど、ちゃんと調理したものを提供している。エリンギステーキは2~3本分使っていて、結構ボリューミー。
茄子の揚げ浸しはかつお節まで振りかけてあって、ひと手間をかけている。食べ放題だからと手間を惜しんでいないところに好感が持てる。
鰹のたたきはおそらく冷凍ものだろうけど、味はそこまで悪くない。
唐揚げもツマミとして食べるのにちょうど良い味つけ。これとチャーハンを頼んで定食感覚で楽しむのも良いかもね。
飲み物がなくなったので、梅酒ソーダを薄目でおかわり。
1人飲みは寂しいけど、酒にも食事にも十分満足できそうだ。
料理で私が1番驚いたのはチャーハンだ。冷凍のものをレンチンして提供するだけだろうと思ったら、ちゃんと炒めてある。
しかもパラパラだしね。正直、ここまでちゃんとした料理を提供しているとは思わなかったので、感心してしまった。種類豊富で料理もちゃんとしていて、なおかつ安いとなったら、ここに来ない理由を考える方が難しい。
とくにお金のない学生さんにとっては、良いお店に違いない。実際、この建物の階下や近隣には有名居酒屋チェーンが数多く存在するのに、平日18樹半から満席の店はほかにはないだろう。ぶっちぎりの高コスパ店と言わざるを得ない。
そこを8年前に「聖地」と呼んだあひるねこの先見性にも震える。そんなあひるねこは、あれから足繁く通っているのかと思いきや……。初回訪問の2017年以来、行っていないそうだ……。
いずれにしても破格の居酒屋であることに間違いない。機会があれば1度利用して頂き、パフォーマンスの高さを体感してほしい。ただし、若い人が多いので、私のようなおじさんが1人で行くと、やや疎外感を覚える可能性も……。とにかく、さらにお店の増える予感がするぞ~!
・今回訪問した店舗の情報
店名 おすすめ屋 新宿歌舞伎町店
住所 東京都新宿区歌舞伎町1-14-3 川新ビル7F
時間 17:00~23:30 土日祝16:00~23:30
参考リンク:おすすめ屋
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24