涼味満点【夏季限定】冷たいラーメン3杯
中華そば 富いち
この6月より、朝らーめん「和風らーめん とみいち」を展開し話題の富いち(定休日をのぞく平日AM6:00~8:30)。
普段のメニューとは違うテイストとのことで、こちらを紹介したいところだが、取り急ぎお知らせしたいのは夏メニュー。何せ期間限定なもので急がねば(笑)。
ちなみに同店では、2025参院選に合わせ『選挙割り』を実施(7/20~8/3)。
投票済みの証しを提示すればチャーシュー1枚をサービスしてくれる。
夏メニューは、定番の『冷やし中華(1,000円)』に加え、今年は『冷たい生姜醤油(1,000円)』が登場。
夏を待ちきれないヒトは嬉しかったろう、7月を待たずしてメニューの提供がスタートしていた。
筆者の食欲が反応したのはこちら。
よくある冷やし中華の、つまり甘酸っぱいタレをかけた混ぜそばスタイルではなく、ふつうのラーメンのようにおつゆを張ったタイプ。
大きなレモン、浮かんだ氷が涼感を演出するその側で、鶏つくねがごろんごろん。
冷たいだけでなく、食べ応えにもつい期待してしまう。
氷かと思ったら、アレですね。おつゆを凍らせたやつ。
解けてもおつゆの味が薄くなるということがない、というスグレもの。
こりゃ冷え冷えのラーメンが楽しめそう。
まずはおつゆを。
煮干しのお出汁にまろやかな醤油の香り。これにほんのりと生姜が香る、おだやかな口当たり。
冷たさの中から旨味が湧き出る、そんな滋味が後を引く。
冷たくしめた麺は、普段いただくものよりプリプリと感じられ、喉越しも気持ちよい。
穏やかな生姜の香味が引き立てる麺の旨み。確かにラーメンであるが、何やら新感覚の麺料理を食べているような気分にも。
箸休めに、この鶏つくね。
ふんわりとした食感が、冷えた口の中を癒してくれる(といっても温かいわけじゃないけど・笑)。
それを始め、ラーメン一杯を織りなす数々の手技は、中華そばと言いながら、こりゃ和食だなとつくづく感心ばかり。
お初の方は富いちのスゴさにどうぞ触れてみて。
もちろん常連さんも、きっと納得のひと品だ。
お店情報
店名:中華そば 富いち
住所:旭川市新富2条1丁目14-15
電話番号:0166-76-6114
営業時間:11:00~21:00
定休日:火曜
駐車場:あり
赤門ラーメン
赤門の、夏限定のメニューは、「ざるラーメン」およびセットメニューと「冷たい醤油ラーメン」。
暑い中、いろいろ用意してくれて有難いかぎり。
とくに「冷たい醤油ラーメン」は、ラーメンは醤油派という筆者にとっては垂涎のメニュー。
なぜなら、同店のラーメン、お味は醤油・塩・味噌、そしてミックスの4種があるのだが、「冷たい・・・」と名のつくメニューは醤油だけ。冷たい塩、冷たい味噌はない。
理由はともかく、醤油派にとってはひいきのアイテムが優遇されたような気がして、嬉しいことこの上ない。
そんな勝手な優越感のもとに、意気揚々と注文したその実物が下の画像。
浮かんだレモンと氷が、ひんやり感を演出。
あ、これもおつゆを凍らせたものですね。
ちょっと粗めに刻んだネギ。盛り付けの直前にさっと炙ったチャーシュー。
前掲、富いちさんのラーメン同様、こだわりが伝わり頼もしいかぎり。
きんと冷えたおつゆ。
レモンがしっかりと、いや、思った以上に効いていて、身体にきゅうっとしみていく。
レモンが効いて、といっても酸っぱ!! というものでなく、おつゆは醤油だしの香味とレモンの酸味が絶妙なバランスで溶け合った独特なコクが濃厚。
ひと口ごとに、暑さに疲れた体が癒ていくようだ。
そんな涼感たっぷりなおつゆに、麺がこれまた旨し!!
きりっとした口当たりのおつゆとともに、麺はするすると口の中に引き込まれていく。
冷いおつゆから引き上げた麺は、つるつるでコシも良し。
喉越しも良いので、お腹に納まるまでの束の間は実に爽快だ。
お店情報
店名:赤門ラーメン
住所:旭川市豊岡6条3丁目
電話:0166-32-9156
営業時間:11:00~19:30
定休日:水曜
駐車場:あり
らーめん道場 羅漢
市内あまたあるラーメン店の中で、ごらんの店構えで異彩を放つ羅漢(らかん)。
何たってキャッチフレーズが「らーめん道場」。ラーメン修業(作る方でなく食べる方)には打ってつけの、個性的なラーメンが、これまた異彩を放っている。
「カレーみそ」とか「ワサビ正油」、「海鮮ちらし」など、およそ他店ではお目にかかれないラーメンがずらり。
筆者もいくつか頂いているが、個性的な味わいは今でも印象に残っている。
で、右側が味噌・しお・醤油が揃った夏メニューなのだが、これもまた独特。
ん? ひやしたぬき? お蕎麦もあるの?
というワザとらしい一人芝居はさておき(笑)、そば屋でもひやしたぬきが好物という筆者が、道場でこれに挑んでみたという話。
いったいどんな味?
まず見た目。見栄えは概ねメニュー画像と相違ないが、チャーシューがけっこうなボリューム。
これに天かすを振りかけたという、そば屋・ラーメン屋ともに、こんな調理は見たことがない。
そして、前掲2店もこうしていた、出汁氷(と呼ぶことにする)も見逃せないポイント。
冷たいものはより冷たく美味しくと、工夫に手を抜かない仕事ぶりに感心しきり。
ふと思えば、この冷たいラーメン。ふつうの熱いラーメンよりずっと手間がかかるはず。
茹でた麺をわざわざ冷やして、こんな出汁氷まで用意して・・・。
なのに、料金は同じレベル。頭が下がります。
では、さっそくおつゆからひと口。
「ひやしたぬき」の名に頭がすっかり蕎麦になったか、「あっさりとした和風仕立て」なのかなぁなんて思っていたら、そこにガツンとパンチが飛んできた。修業はきびしい(笑)。
その味は、日頃食べ慣れた冷やし中華の、あのタレに近いかも(個人の感想です)。
でも、あんなに濃くなく酸っぱくもなく、まろやかなコクが美味。
そう、つまりおつゆも美味しく味わえるわけ。冷やし中華だとそうはいかない(笑)。
また、天かすとの相性もよく、香ばしさがおつゆに溶け込むその旨さは、蕎麦のひやしたぬきにも似ていて楽しい。
麺はつるつると喉ごしも良好。
何しろコク旨なおつゆとの相性がよいので、食べる程に食欲が増してくるような旨さ。
これぞ夏のラーメン。納得尽くに修業を終えた筆者なのだった。
お店情報
店名:らーめん道場 羅漢(らかん)
住所:旭川市緑町23丁目
電話: 0166-53-5858
営業時間:11:00~15:00 / 17:00~19:30
定休日:水曜日
駐車場:あり
ひんやり後記
いかがでしたか。
ともかくは、どのラーメンも料理としての完成度の高さに驚くばかり。
まさに創意と工夫。
という点では、普段のグランドメニューにはない、まさに今だけのテイスト。
北の夏は急ぎ足。どうぞお見逃しなく。