【続・カメムシ闘争】玄関を開けた瞬間 “嬉しい違和感”。しかしその後、不意に落ちた / 100万円の古民家66
埼玉奥地の山中にある「100万円の古民家(ロケット荘)」に入る直前、私は少しだけブルーになる。
どうせまたこの引き戸をガラガラと横にスライドさせたら、いつものように足元には無数のカメムシが息絶えているのだろう……と。
だがしかし!
\えっ?/
なんと今回、カメムシの死骸があるっちゃあるけど、いつもより極端に少ないのだ。
窓側を確認しても……
おおおお! 少ない!
2階にあがっても……
数えるほどしかいない!
そう! もう「のべ日数」がどれくらい経ったのか忘れたが、私が古民家に行くたびにコツコツと進めている「家の隙間からカメムシ侵入防止の網を張る」が、ここにきて威力を発揮しつつある──のでは?
もしくは今年の春過ぎは極端にカメムシが少ない?
い〜や、それはない気がする。おそらくたぶん、物理的にカメムシが家の中に入ってこれなくなってきているのだ!
ここまで来たら完璧にしたい。
以前に予告していた「押し入れの上の部分にある隙間」を塞いで、あと少し別の場所を塞いだら、主要な隙間は9割がた塞げたことになる。
謎の動物の糞やチリ・ホコリだらけの天井部分をホウキで掃いてから、持参した100均のブルーシートで覆って洋服が汚れないようにしつつ……
押し入れの上に「よいしょ」と腹ばいになったその瞬間!
\ズボ!/
ヒェエエエエエエ!!!
なんと、簡単に「押し入れの上の板」がバリッと割れたのだ。まるで熟練の技巧派プロレスラーのようなムービングで、サササッと逆ほふく前進(後退)して元の位置へ。それ以上の陥没は防いだが……
まじか。
こんなにか。もうちょいで体ごと落下するレベルの大穴じゃないか。あぶなかった……。
でもまあ、この「押し入れの上の板」があるせいで、網が張りにくくなってるから、もういっそのこと、この板ぜんぶ取っ払っちゃうことにしよう。
次回古民家に行ったら、まず板(押し入れの天井)をブチ抜いて「吹き抜けの押し入れ」にしてみよう。もし「上の板」がまた必要になったら、新たな板を置けば良いんだし。
とりあえず今やるべきは「隙間ふさぎ」だ。カメムシとの戦い、もう少しで攻略できそうだから、押し入れ問題はそれを完璧にしてからだ。よし。やるぞ!
【つづく】
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24
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