国の特別天然記念物・オオサンショウウオ 保全活動の最前線|地球派宣言
北広島町に全国から大勢の人が集まりました。
そのお目当ては、国の特別天然記念物・オオサンショウウオ。
10月19日と20日の2日間、北広島町で開かれた「日本オオサンショウウオの会」。
オオサンショウウオの研究や保護に取り組む人たちが、活動の報告をおこなう全国大会です。
研究者や保護活動家、愛好家など、およそ300人が参加しました。
日本オオサンショウウオの会・清水善吉会長は、「全国各地の研究者がどういう手法で調査・研究をしているのか。また、各県の保護状況はどうなっているのかなどの情報交換するために生まれた会。オオサンショウウオの調査・研究をする人も増えてきたので、それぞれの方が新しい情報をもたらしてくれる」と語ります。
2004年に発足した「日本オオサンショウウオの会」。
研究者たちが集まり、新たな知見を共有することで、謎が多いとされるオオサンショウウオの生態の解明や保護活動につなげるのが狙いです。
この日は、生息地の観察会も行われました。
参加者が訪れたのは、河川の改修工事をおこない、国内で初めて人工巣穴が設置された場所。
地域住民らが一体となり、オオサンショウウオの保護活動が行われているんです。
さらに、参加者たちは保護増殖施設のある安佐動物公園へ。
安佐動物公園では、開園当時からオオサンショウウオの飼育に取り組み、国内で初めて飼育下での繁殖に成功するなど、多くの知見を蓄積してきました。
ふ化したばかりの赤ちゃんから、大人になるまでの成長過程が見られる全国でも珍しい施設です。
オオサンショウウオの調査・研究の最前線にふれた参加者たち。
ここでの学びや発見が、今後の活動に活かされていくのかもしれません。
広島ホームテレビ『ピタニュー』
地球派宣言コーナー(2024年10月23日放送)