横須賀市長選 小幡元市議が出馬表明 「現役世代視点で選ばれる街に」
任期満了に伴う横須賀市長選挙(6月15日告示、22日投開票)を巡り、元市議の小幡沙央里氏(39)が12日、無所属で出馬する意向を明らかにした。同日に議員辞職願を市議会に提出し、翌13日に許可された。出馬表明は現職の上地克明氏(71)に次いで2人目。
小幡氏は平作小学校、池上中学校を経て横浜市立金沢高校を卒業。カリフォルニア大学ロサンゼルス校を卒業し、NPO法人職員や学習塾講師などを経て2015年に市議選で初当選。副議長や議会運営委員会委員長などを歴任し、3期10年を務めた。
出馬理由について「横須賀市の人口減少が著しく街の未来が描けない。子育てや高齢者、障害者支援といった施策をスピード感を持って進めたい」と説明。現市政の評価については「経済発展の先に福祉があるのではなく、福祉があってはじめて経済に力が入れられる」と政策の優先順位を変える必要性を訴えた。
主な政策では、▽若者の声を市政に反映させる「若者会議」の設置▽障害の有無に関わらずともに学ぶフルインクルーシブ教育の実現▽中央図書館の駅前移転とリニューアル▽横須賀芸術劇場の売却・譲渡―などを掲げる。
市選管によると、歴代の横須賀市政で女性市長はいない。同市長選を巡っては、現職の上地氏が1月に3選を目指して出馬を表明している。