北九州市を地盤にする井筒屋の第3四半期は最終利益が半減
北九州市を地盤に百貨店を展開する井筒屋は1月14日、2025年2月期の第3四半期決算(3月1日〜11月30日)を発表した。売上高は159億9400万円(前年同期比1.2%減)、営業利益は5億円(同5.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億3000万円(同48.2%減)と減収減益だった。
井筒屋はデジタル推進の一環として、2024年4月に「井筒屋アプリ」を導入している。登録会員数は計画を大幅に上回っているが、アプリへの投資関連費用などがかさんだ。さらに持分法による投資損失として1億5900万円を計上したことで、最終利益は前年同期からほぼ半減した。
井筒屋は2018年に宇部店、2019年に小倉駅前の商業施設コレット、2020年に黒崎店を閉鎖して、現在は小倉店の本店とグループの山口井筒屋が運営する山口店の2店体制に集約している。2024年12月は入店客数は前年同期比1.2%増で推移したが、ラグジュアリーブランドなどの高額品が伸び悩み、売上高は同1.8%減だった。
最終利益に対する進捗率は28.8%だが、2025年2月期通期の連結業績予想は据え置いている。売上高は227億円(前年比0.8%増)、営業利益は9億円(同9.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は8億円(同17.3%減)を見込んでいる。