<試してみました>子どもの姿勢を長時間サポートする学習チェア。小学生・未就学児の実感は?
中学受験率の上昇やプログラミング授業の必修化などを背景に、現在の小学生はママたちが子どもだった頃よりも勉強時間が多い傾向にあります。となると必然的に増えるのが、椅子に座っている時間。子どもができるだけ勉強に集中でき、長時間座っていても疲れにくい物があれば理想的ですよね。
子どもの学習意欲・集中力をアップさせる環境は?
子どもが自宅で勉強する場所として、すっかり定着した感のあるリビング学習。リビングのテーブルでやることで親が勉強の進捗を確認しやすいなど、子どもとのコミュニケーションが取りやすいのはメリットのひとつです。ただ、それが本当に勉強に集中しやすい環境なのかどうかは……? 家族で使うリビングテーブルよりも、学習デスクなどの「専用デスク」に軍配が上がるかもしれません。
「株式会社イトーキ」が小中学生の子を持つ親945人を対象に行なった調査では、1日1時間以上学習する子の割合がリビングテーブル利用者では28.1%。対する専用デスク利用者は53.2%という結果が出ました。「わが子は学習意欲がある」と回答したのはリビングテーブル利用者が44.8%、専用デスク利用者が68.2%。1.5倍以上の開きがあります。こうした結果から低学年くらいまではリビングテーブルと使い分けるのもよさそうですが、それより上の学年、さらに勉強に集中したいときには専用デスクのほうが適していると考えることもできます。
では、集中するためにはどんな専用デスクがいいのか? それはもちろん気になりますが、ママパパがそれ以上に気になるのは長時間座ることになる椅子ではないでしょうか。
そこで編集部ママが評判を聞きつけた学習チェアを取り寄せ、子どもたちに実際に使わせてみることに。勉強時間が増えてきた小学校中学年の長女と、まずは椅子に座って集中する習慣をつけたい就学前の長男、それぞれに試してもらいました。今回はその学習チェアがママたちに評判になっている理由を、子どもたちの感想とともにご紹介します。
少しずつ勉強時間が増えてくる小学校中学年
現在小学4年生の長女。最近塾に通い始め、学校の宿題以外でも勉強する時間が増えてきました。周囲も中学受験を控え、勉強量がグンと増えた子が多い印象です。今回使用したのはイトーキ学習チェア「KS32」。正しい姿勢と休息姿勢で、長時間でも勉強に集中できる工夫が詰め込まれたモデルだそう。早速チェアの感触を確かめてみると……?
「背もたれと、座るところがフカフカしていて気持ちがいい!」
硬めのウレタンと柔らかなウレタンを重ねた、耐久性のある二重構造のクッション。座ってみると、座り心地もGOOD! 背もたれは両側に支えがあるダブルアーム構造になっていて、どんな姿勢をとっても身体をしっかりサポートしてくれるのだそう。
「疲れたとき背もたれによりかかっても、背中が痛くならないのが嬉しい!」
(モデル身長133cm)。グッと背筋を伸ばしてみましたが、何も操作していないのに背にもたれると勝手にロッキング。背筋を伸ばした正しい姿勢からリラックスした姿勢まで、腰部をずっとサポートしてくれる「スマートロッキング機能」を搭載しているのだとか。これは現在市場に流通する学習チェアで唯一の機能だそう。
「自然といい姿勢になれてる気がする」
しばらく勉強している様子でしたが、あれ? ずっと背筋がピンと伸びたまま! 背もたれが常にフィットするように設計されているそうです。ちなみにこの学習チェアには人間工学に基づき開発された「背奥行傾斜スライド機能」が搭載されており、正しい姿勢に大切な背もたれの奥行きと高さを同時に調整できるといいます。だから成長に伴い子どもの体格が変わっても、いつでも背中にフィットするのだとか。
チェアの高さは7cm範囲で調整可能。レバーで簡単に操作できます。
これまではリビング学習することも多かった長女ですが、学習チェアのおかげか自室で集中している時間がさらに増えました。最近では毎日1〜2時間単位で勉強しているよう。毎日の宿題だけでなく塾の課題もあるのに、疲れた様子が見えないのはこのチェアのおかげかも?
未就学児は集中なんてできない?それが驚くことに……
勉強というよりは、まだまだ遊びたい盛りの年長・長男。とはいえ最近は文字や数字を書くことにハマっていて、ときに集中する様子も見られるようになったところです。
「フラフラ動かないから、ずっと座っていられる」
(モデル身長103cm)。くるくる回るのが楽しくなりつい遊んでしまう子もいる、チェア座面の回転。この学習チェアには座面ロック機能がついているので、その心配がありません(ワンタッチで可動に切り替えることも可能)。
「足を置くところが大きい! 降りるときもこわくないよ」
ブラブラしがちな足をしっかり支えられる、フットステップ(足置き)。幅39.4cm、奥行22.7cmと広いので、安定感があるようです(成長に合わせて取り外しも可能)。独自設計のズレ止めクリップも付属しており、フットステップが動かないようキープできるのでより安全に使えます。
椅子に座って机に向かうのが楽しい様子の長男。
学習チェアを使うようになってから、静かな集中ができるようになりました。以前に増して文字や数字を書くことが楽しい様子。小学校入学前から椅子に座って勉強する習慣がつきそうで、ママとしてもうれしい限りです。
子どもの正しい姿勢をサポートするイトーキ学習チェア「KS32」
今回お試ししてみたのはイトーキ学習チェア「KS32」。発売以来シリーズ累計販売台数7万脚を突破する、大人気シリーズだそう。子どもたちに使わせてみたことでキッズ向けならではの細やかな工夫など、その人気の理由がよくわかった気がします。ミントグリーンを始めとする家庭にもなじみやすいカラーバリエーションも、ママたちに支持されるポイントとか。正しい姿勢を長時間サポートすることで子どもの集中力・学習効率をアップさせたいと考えるご家庭は、早速チェックしてみてはいかがでしょうか。
取材協力:株式会社イトーキ