ダイソーVSキャンドゥ「ガラスティーポット」対決!価格・容量・入れやすさ・洗いやすさまで徹底比較してみた
見栄えも使い勝手もよく、リーズナブルなプチプラの耐熱ガラスポット。さまざまな種類が販売されており、どれを買ってよいか悩みます。そこで、もっとも代表的なダイソーの「耐熱ガラス製ティーポット(約450mL)」とキャンドゥの「耐熱ガラスティーポット(650mL)」を徹底比較しました。
ダイソーとキャンドゥの耐熱ティーポットの違いは?
価格も大きさも、さまざまな面が異なるので悩む
ダイソーの「耐熱ガラス製ティーポット(約450mL)」。ちょっと小ぶりですが、価格は税込550円とかなりお手軽になっています。
自宅でのちょっとしたティータイムをより優雅な気持ちにしてくれる耐熱ガラスティーポットポット。さまざまな種類のお茶を抽出しているときの色や香りなどが、日常のちょっとした隙間時間に心を癒やしてくれます。
そのため、SNSなどでも耐熱ガラスティーポットは人気のようで、ダイソーやキャンドゥといった100均だけでなく、さまざまなプチプラブランドから手軽でリーズナブル、しかも見栄えのよいものが発売されています。
結果、どれを買っていいのか、わからない状況でもあるのも事実なのです。そこで、まずはもっとも代表的な100均ブランドであるダイソーの「耐熱ガラス製ティーポット(約450mL)」(以下「ダイソーガラスティーポット」)とキャンドゥの「耐熱ガラスティーポット(650mL)」(以下「キャンドゥガラスティーポット」)を徹底比較しました。
もっとも大きな違いともいえる税込110円の価格差
キャンドゥの「耐熱ガラスティーポット(650mL)」。税込660円。「ダイソーガラスティーポット」に比べて110円高い設定です。
「ダイソーガラスティーポット」と「キャンドゥガラスティーポット」の表面的なもっとも大きな違いはダイソー税込550円に対して、キャンドゥ税込660円という価格の差でしょう。たった110円ともいえますが、100均での110円は1アイテム分の差ともいえます。
ただし「ダイソーガラスティーポット」と「キャンドゥガラスティーポット」はダイソーが容量約450mlなのに対して、キャンドゥが容量約650mlと約1.4倍の大きさの差があることを考えると当然ともいえるでしょう。
しかし、意味もなく大きくても仕方ないので、このあたりも含めて、実際に使ってみながら、その違いを明確にしていきたいと思います。
450mlと650mlという容量の差! どちらが使いやすいのか?
1人でしか使わないならダイソー、2人でも使うならキャンドゥ
約400mlのお茶を注いでみたところ。容量450mlの「ダイソーガラスティーポット」も意外と余裕がありますが、マグカップ2杯分までいれることができないでしょう。
100均好きなら多くの方がご存じでしょうが、100均の製品は、多くの場合、それ以外の製品に比べて、ちょっと小さかったり、軽かったりします。多くの場合、材料コストと輸送コストを極限まで削減しているためでしょう。
耐熱ガラスティーポットも同傾向で、100均やプチプラの製品はちょっと小さめ。そして、税込550円の「ダイソーガラスティーポット」は容量が約450mlとかなり小さめです。これに対して「キャンドゥガラスティーポット」は税込660円ですが、容量は650mlと、比較するとかなり大きくなっています。
では、実際にお茶を楽しむために、どのくらいの容量が必要なのか、実際にティーカップ2杯分(1杯分を200mlとして400ml)のお茶をそれぞれに注いでみて、その様子を比較してみました。
2人以上お茶を楽しむ予定なら容量に余裕がある「キャンドゥガラスティーポット」がおすすめです。何人で使う予定かはかなり重要な要素になります。
当たり前ですが容量約450mlの「ダイソーガラスティーポット」はあまり余裕がないのに対して、容量約650mlの「キャンドゥガラスティーポット」はかなり余裕があります。筆者はティーカップというよりも自宅での大きめのマグカップでお茶を飲むことが多いので、400mlというと1杯分ちょっと、1人分よりも少し多いイメージです。
そのため、いつも1人分のお茶をいれるなら「ダイソーガラスティーポット」で十分。2人分以上のお茶をいれることもあるなら、容量に余裕のある「キャンドゥガラスティーポット」をおすすめします。
実際にお茶をいれてみた際の差は?
茶こし部分の構造の差か、ダイソーのほうが抽出されやすい印象
茶こし部分にお茶の葉を入れて、お湯を注いでお茶をいれるのは、どちらの耐熱ガラスティーポットも同じ構造。かなりベーシックなデザインといえます。
「ダイソーガラスティーポット」と「キャンドゥガラスティーポット」のそれぞれの茶こし部分に適量の紅茶の茶葉を入れ、それぞれのポットに対して適量だと思われる量の沸騰したお湯を注ぎ、お茶のいれやすさを比較してみました。
どちらのポットも、ポット本体、茶こし、フタという非常にスタンダードな作りなので、はっきりいってしまうなら、その使いやすさに差は、ほとんど感じません。強いていうなら、スタンダードな網状の金属茶こしを採用している「ダイソーガラスティーポット」は、円筒形のステンレスに細かな穴をたくさん開けた構造の茶こしを採用している「キャンドゥガラスティーポット」よりもお湯の対流が起きやすいようで、ポットをそのままにしていても抽出が均一に進むように感じることくらいでしょうか。
2つの耐熱ガラスティーポットで紅茶を入れてみましたが、筆者にはポットの違いによる味の差は感じられませんでした。
お茶を注ぐ前に、ポットを軽く振るなどしてポットの中のお湯を対流させれば、まったく問題はありません。試飲もしたのですが、ポットの違いによる味の差も筆者は感じることができませんでした。
見逃してしまう意外な違いもある
食器洗い乾燥機や電子レンジへの対応もチェック!
「ダイソーガラスティーポット」は食器洗い乾燥機に対応。食器洗い乾燥機ユーザーにとっては大きなアドバンテージといえるでしょう。
さほど差のないように感じる耐熱ガラスティーポットですが、意外と見落としがちなのが、食器洗い乾燥機や電子レンジへの対応です。「ダイソーガラスティーポット」と「キャンドゥガラスティーポット」の場合、ダイソーは食器洗い乾燥機に対応しますが、電子レンジは不可。一方のキャンドゥは食器洗い乾燥機は非対応で、金属製のフタと茶こしを外す必要がありますが電子レンジでの使用は可です。
個人的には、ガラス製品は食器洗い乾燥機で洗いたい派なので「キャンドゥガラスティーポット」が食器洗い乾燥機で洗えないのは残念です。ただし、電子レンジでの温めも耐熱ガラスティーポットで行うなら「ダイソーガラスティーポット」が電子レンジ不可なのもしっかりとチェックしておきたいポイントといえます。
「キャンドゥガラスティーポット」は食器洗い乾燥機には対応しませんが、金属部分を外すと電子レンジでの加熱に対応します。
また、見落としがちなチェックポイントとしては、茶こし部分を外してもフタが閉まるかです。ティーパックのお茶をいれるときなどに茶こしを外すと「キャンドゥガラスティーポット」はフタを使うことができません。これに対して「ダイソーガラスティーポット」は茶こし部分がなくてもフタを使うことができる構造です。
後片付けは重要! 洗いやすさはどちらがおすすめ?
手洗いならキャンドゥ、ただしダイソーは食器洗い乾燥機に対応
耐熱ガラスティーポットの使い勝手を決定する大きな要素は後片付け。どんなに素敵なデザインでも洗いづらいものをどうしても使わなくなります。
耐熱ガラスティーポットの使い勝手を決定づける大きな要素を筆者は後片付けのしやすさ、すなわち洗いやすさだと思っています。どんなに素敵で、お茶がいれやすくても、後片付けが面倒なポットは使いたくありません。
そこで実際に「ダイソーガラスティーポット」と「キャンドゥガラスティーポット」を洗い比べてみました。筆者は耐熱ガラスティーポットの洗いやすさを決めるポイントは2つだと考えています。1つは耐熱ガラスティーポット本体の洗いやすさ、もう1つは茶こし部分の洗いやすさです。
この点から考えると「キャンドゥガラスティーポット」は本体にくびれがなく、スポンジが入れやすく洗いやすい、これに対して「ダイソーガラスティーポット」は本体くびれがあり、手の大きな人だと奥まで手を入れて洗うのが困難かもしれません。
後片付けの際にもっとも気になる部分が茶こしです。捨てやすいのは「ダイソーガラスティーポット」。洗いやすいのは「キャンドゥガラスティーポット」です。
また、茶こし部分の洗いやすさは、使い終わった茶葉を捨てるのは「ダイソーガラスティーポット」のほうが簡単。しかし、金属製の網でできている「ダイソーガラスティーポット」の茶こしより、薄いステンレスに多くの穴が空いている「キャンドゥガラスティーポット」の茶こしのほうが洗いやすいのです。
結果、洗いやすさという点では「キャンドゥガラスティーポット」のほうがおすすめ。しかし「ダイソーガラスティーポット」は食器洗い乾燥機に対応しているので、最初から手洗いしないなら「キャンドゥガラスティーポット」の優位性は崩れます。
何人で使うのか? 後片付けは何でするのか? が重要なポイント
電子レンジでの加熱が可能かもチェックしておきたい
「ダイソーガラスティーポット」VS「キャンドゥガラスティーポット」の結論は、自分がいったい何を優先するかをしっかり決めることです。
「ダイソーガラスティーポット」がおすすめなのか? それとも「キャンドゥガラスティーポット」なのか? 結論は、何を優先するかで異なります。まず大きな要素は何人で使うのか? 1人でしか使わないなら「ダイソーガラスティーポット」で十分ですが、2人以上で使うなら「キャンドゥガラスティーポット」のほうがおすすめです。
さらに後片付けは手洗いか、それとも食器洗い乾燥機かによっても異なります。手洗いなら「キャンドゥガラスティーポット」。食器洗い乾燥機を使うなら対応する「ダイソーガラスティーポット」というわけです。
ただし、電子レンジでの加熱ができないと困るという方は、必然的に電子レンジ加熱可の「キャンドゥガラスティーポット」を選択することになります。
「ダイソーガラスティーポット」は茶こし部分をセットしなくても写真のようにフタが使える設計。おかげで使い道が広がります。
100均やプチプラの耐熱ガラスティーポットなんて、どれも大した変わらないと考えず、購入前にパッケージを確認すれば、食器洗い乾燥機、電子レンジ、オーブン、直火での使用が可能かどうか明記されていることが多いので、しっかりと確認してから購入することをおすすめします。
ちなみに現状我が家では、筆者が1人のときは「ダイソーガラスティーポット」。妻もいっしょのときは「キャンドゥガラスティーポット」と使い分けています。どちらもほぼ毎日のように活躍しておりおすすめです。