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19年の歴史に幕 静岡市の商業施設が閉店 全面リニューアルへの期待と不安

Shizuoka

3月30日に閉店した「アピタ静岡店」
アピタ静岡店の入口には閉店を伝えるメッセージ

■アピタ静岡店が閉店 来春からイオンリテールの施設オープン

静岡市の商業施設「アピタ静岡店」が3月30日に閉店した。来年春からはスーパーのイオンなどを運営するイオンリテールが新たな施設をオープンする予定となっている。全面リニューアルに期待を膨らませる住民がいる一方、不安の声も一部で上がっている。

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2005年に開業したアピタ静岡店は食料品、衣料品、雑貨など幅広く取りそろえ、地元住民らの衣食住を支えてきた。営業最終日には今までの感謝を伝え、別れを惜しむように多くの利用客が詰めかけた。開店前から列ができるほどだった。

大型商業施設「セントラルスクエア静岡」はアピタ静岡が入っていた「ショッピング館」に加えて、「グルメ館」と「スポーツ館」の計3棟で構成されている。グルメ館とスポーツ館は4月以降も営業を継続する。

ショッピング館は来年春から「(仮称)イオンスタイル静岡」として生まれ変わる。全面リニューアルを担うイオンリテールは「ワンストップを叶える“体験型”の総合スーパー」を掲げている。快適・便利で豊かな買い物体験を提供し、館全体で人々が行き交い、楽しみや喜びを共有できるショッピングセンターを目指すという。

アピタ静岡の閉店と「(仮称)イオンスタイル静岡」のリニューアルについて、市民からは「アピタに愛着があったので寂しいが、イオンが入るなら今まで通り買い物ができそう」、「これまでよりもワクワクする施設になることを期待している」といった声が上がる。また、リニューアル後は「子どもが遊べるスペースを充実させてほしい」、「冷凍食品や価格が安いプライベートブランドの商品が充実するとうれしい」などの要望もあった。

一方、一部からは不安の声が漏れる。アピタの営業最終日に買い物した市民からは「最終日は大混雑していたが、普段は人が少なくて、アピタがなくなるのは時間の問題かなと感じていた。イオンに変わってお客さんが急増するとは考えにくいので、早期撤退にならないか心配」、「食料品も衣料品もネットで買い物をする流れは加速していくと予想される中、大手のイオンでも店舗運営は厳しいのではないか」という意見もある。

イオンリテールが掲げる“体験型”の商業施設は新たな魅力を発信できるのか。住民の期待と不安が交錯している。

(SHIZUOKA Life編集部)

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