社会からはみ出した兄弟が殺害した父親の遺体とともに海へ向かう ダークエンターテイメント『北浦兄弟』予告編
4月12日(土)より渋谷・ユーロスペースにて公開される辻野正樹監督作品『北浦兄弟』の予告編が解禁された。
社会からはみ出してしまった兄弟が、殺害した父親の遺体と共に海へと向かう〈ダーク〉エンターテインメント
監督を務めたのは、『河童の女』など、人生がうまく行かない人々を独自の視点で捉えた作品を送り出している辻野正樹監督。現実世界でも、80歳を過ぎた高齢の親が50代のひきこもりを養っていることは「8050問題」として広く社会問題化している。辻野はそういった現実を下敷きに、コーエン兄弟やポン・ジュノ作品を彷彿とさせるブラックテイストでありながらもペーソスあふれる、哀しい人間の想いを、ユーモアを交えて描いたロードムービーに昇華させた。
主演は、『雨ニモマケズ』(飯塚冬酒 監督)、『ぴっぱらん!!』(崔哲浩 監督)、ドラマは、NHK『虎に翼』、CX『PICU 小児集中治療室 スペシャル 2024』など近年、活躍目覚ましい中野マサアキと、イタリアの古典仮面喜劇コメディア・デラルテを主催するほか『おーい!どんちゃん』『茜色に焼かれる』『ガンニバル』など舞台・映画で活躍する大塚ヒロタが務めた。
予告編動画が解禁
この度解禁された予告編では、父親を頼り実家に引きこもっている45歳のソウタの日常と、高学歴で幸せな家庭を築き順風満帆に生きているかにみえた弟、アキラが離婚を迫られている姿が映し出される。どちらも人生の風向きがよくない方向に向かっているのがみてとれるが、ふとしたはずみで、ソウタは父親を殺害してしまうことから事態は更に加速度的な展開を迎える。捕まることを恐れ、父親の死体を遺棄しようとするソウタと、それを手伝うはめになるアキラ。2人の必死な逃避行動は、果たしてどんな結末を迎えるのか!? ソウタ演じる中野マサアキ、アキラ演じる大塚ヒロタの熱演も光る。キャッチコピーにあるように“莫迦莫迦しくも愛おしい”人間ドラマに期待を感じさせる内容になっている。