漁港でのメバリングで良型メバル2尾キャッチ【熊本】小型イカパターンをワームで攻略
春はメバルのハイシーズン。尺クラスも狙え、プラグへの反応も上々です。ただし熊本エリアではベイトが小型イカに変化し、性格もより繊細に。視力の良さも相まって、レンジ攻略が難しい状況です。今回はアジングタックルで、小型イカパターンに挑んだ釣行をレポートします。
漁港でメバリング釣行
今回のメバリングでは、メバルの釣果が出ている地域のうち、ホタルイカの回遊実績や、アオリイカ・コウイカが狙える要素が揃う漁港を選択。アジングタックルを流用して釣りを行いました。
メバルがイカを捕食
現場に到着し様子を観察すると、小型のイカがふわっと泳いでおり、常夜灯の明暗部を回遊。やがてライズ音とともに、イカに変わって黒い煙を吐くメバルの姿が現れました。まさにイカを捕食している瞬間です。同時に、これはかなり繊細なコンディションの個体だと確信しました。
捕食が起きたのは、イカが少し止まったように見えた瞬間。レンジは表層付近と予想し、ラインテンション操作でレンジキープしやすいゼログラヘッドを選択。ワームは水質と光量を踏まえ、イカに近いシルエットの「ぱっしょんふるーつ」をチョイス。
ルアーアクション
投入点はやや沖目。足元に流れ着く小型イカをイメージし、横移動メインのスローなアクション。あえて食わせの間は入れず、ふわっとドリフトで誘います。
着水後はカーブフォール気味にリトリーブとサビキを織り交ぜて、レンジをキープするスタイルで攻めます。
なかなかアタリが出ない
水面ではライズ音が響き、雰囲気はあるもののアタリはなし。かなり繊細な状況で、レンジも絞り切れず、手がかりが掴めないまま時間だけが過ぎていきます。
今回はエステルラインを使用しており、仮に居食いされても「抜けアタリ」として感知可能なタックル構成。どんなアタリにも対応できるよう、集中力を高めて臨みます。
強烈な魚信で良型メバル手中
着水後、カウント10ほどで糸ふけを回収し、縦にロッドをあおってI字形の動きを意識。すると、突然「ゴンッ」と強烈なアタリ!
ドラグを引き出すような引きに対しても、信頼の愛竿がしっかりと対応し、難なく浮かせることができました。
上がってきたのは良型のメバル。他のアングラーも苦戦する中での貴重な一尾に感謝し、キープしました。
さらにメバルを追加
ヒットコースとレンジを再現すべく、同じ攻め方を繰り返しますがアタリは戻らず。気分を切り替え、フィールド内で移動。人気の先端ポイントに入ることができ、釣りを再開します。
ただ、先ほどのヒットが忘れられず、つい同じ釣り方を繰り返す“悪い癖”が出たのですが、これが功を奏します。
キャスト後カウント10、レンジを意識してスローに誘うと、再び気持ちの良い手応えが。ヒット!
今回も強い引きで、上がってきたのは先ほどと同サイズのメバル。良型を2匹キープしたところで、納竿としました。
シビアな釣り場を攻略成功
今回はかなりシビアな状況でしたが、本命のメバルをしっかりキャッチできて満足です。レンジキープのしやすさではシンキングミノーも良いですが、ベイトに合わせたシルエットや動きで攻めるなら、エステルライン+ジグヘッド&ワームが有効だと実感しました。
また、メバルの煮付けをいただいた際、お腹から小さなイカが出てきたことで、まずはフィールド観察が釣果につながるという基本を再確認。
メバリングタックルに加えて、アジングタックルも一本持ち込むことで、シビアな状況打開の選択肢が広がると思います。
<松永一幸/TSURINEWSライター>