「自分の骨をかじられる音が聞こえた」猛獣の襲撃から生還した奇跡の女優が今度はサメとバトル!『松島トモ子 サメ遊戯』
松島トモ子×サメ映画
いまや映画の一大ジャンルとなっている<サメ映画>に、かつてライオンとヒョウに襲われるも生還を果たした女優・松島トモ子が挑戦。『いかレスラー』『日本以外全部沈没』『地球防衛未亡人』などで知られる河崎実が監督を務めた、その名も『松島トモ子 サメ遊戯』が4月4日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、シネマート新宿ほかにて全国公開中だ。
タイトル通り『ブルースリー 死亡遊戲』よろしく謎の屋敷内で繰り広げられる、松島トモ子とサメの激闘を描く本作。主人公の松島トモ子を演じるのは松島自身のほか、若かりしトモ子を木下彩音らが演じる。さらに岩井ジョニ男、ゆうぞう、ぐんぴぃら人気芸人も多数出演し、全力で間をもたせる。
若返ったトモ子、サメと戦う
松島トモ子(本人)がインタビューをうけている。「昔ライオンとヒョウに襲われたことがわたしの人生そのものになっちゃったわね」――インタビューが終わり街を歩いていると、目の前がゆがむ。気を失うトモ子。
気が付くと、いつのまにか不思議な空間に閉じ込められている。ドアを叩いても、叫んでも誰も来ない。徐々に不安になるトモ子。ふと気が付くと目の前にはサイコロが。意を決して振ると、別の空間に移動し、トモ子は若返っていた。
さらに突如どこからか出現したサメに襲われ、必死に逃げるトモ子。果たしてこの無限地獄の果てには何が……?
“最強のトモ子”は令和も健在
幼少期からバレエを学び4歳で映画デビューした松島トモ子は女優・歌手・タレントとして、これまで80本以上の映画に出演してきた。某“麦茶のCM”を知る世代にはテレビでもおなじみの存在だ。そんなトモ子の有名なエピソードとしては1986年、TV番組のロケで訪れたケニアでライオンに全身を何十カ所も噛まれ、さらにその10日後にはヒョウに第四頸椎を噛まれ重傷を負ったことだろう。
噛まれる位置が少しでもズレていたら全身不随になる可能性があったという、まさに奇跡の生還――。本作ではそんなトモ子の過去キャリア解説も挿入されつつ、彼女の半生を追体験するような演出のもと、唐突な説明展開を交えつつ数々の不条理<対サメ>バトルが繰り広げられる。
サメ映画好きで知られる声優の戸松遥や、アニメ・特撮オタクでもある格闘家のジョシュ・バーネットなど豪華キャストも客演する本作。海が舞台ではないもののB級サメ映画オマージュがちょいちょい盛り込まれ、上映時間も70分という潔さなので、この異端サメ映画を劇場でまったり鑑賞してみては。
『松島トモ子 サメ遊戯』は4月4日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、シネマート新宿ほかにて全国公開中